[元女性白バイ隊員が語る]白バイ警官になるために一番必要なこととは?
白バイ隊員になるには
白バイに乗るためには、あたり前のことですが大型自動二輪免許の取得が必要です。とはいえ、警察官になる時点で取得していないとダメかといえば、そうではありません。後から取得する手間が減るというぐらいです。 【この記事の写真をまとめて見る】白バイ警官になるために一番必要なこととは? では白バイ隊員になるために必要な準備は一体なにかといえば、私自身はなによりも強靭な精神力と体力を身につけることなんじゃないかなと思います。
交通機動隊への配属
白バイ隊員になるべく交通機動隊への配属を希望したとしても、競争率が高く、そう簡単にはなれるものではありません。まず警察官としての実績を積み、直属の上司や交通機動隊の先輩からの推薦とともに、自ら志願することで、基本訓練を受ける資格をやっと手に入れることができます。 ですが、その訓練に参加することができたからと言って、必ずしも白バイ隊員になれるわけではありません。訓練参加の人数も限られているため、その段階からすでに狭き門なのです。この訓練に参加することができ、そこでの適正試験をクリアし、正式に交通機動隊への辞令を受けることができて初めて、白バイ隊員になることができるのです。
待ち受けているのは過酷な訓練
白バイの総重量は装備品等合わせると300kg近くにもなります。そんな大型バイクを颯爽と乗り回しているイメージを皆さんが持たれているように、ただ乗れるというだけでなく、高度な運転技術を要求されるため、白バイ隊員になってからも、常に訓練を行っています。始業時間が朝9時なのに6時から自主練なんて日もよくありました。 白バイ隊員として配属された直後の1ヶ月間は、新隊員訓練という過酷な日々が待ち受けていました。この1ヶ月間はとにかく白バイに慣れることに重点が置かれます。 それこそ、朝から晩までひたすらバイクに乗っていました。いくらオートバイが好きでも嫌になりそうなぐらい、バイクに触れていられる期間です。 私が新任地で上司に交通機動隊に行きたいという話をした際に、言われました。「バイクが好きなら趣味程度で乗るぐらいが楽しいぞ!」と。そのときは理解できなかったけれど、新隊員訓練を受ける中でその言葉の意味がよくわかりました。