江東区で記者が目撃した「選挙妨害騒ぎ」の阿鼻叫喚 江戸情緒残る下町は地獄絵図と化していた
今回「選挙妨害」として問題視された行為について、選挙制度を所管する総務省の松本剛明大臣は「公選法上の選挙の自由妨害罪、刑法上の暴行罪などの処罰の対象となりうる」と指摘。岸田文雄首相も「何らかの対策が必要ではないか。選挙制度の根幹に関わる事柄として、各党・各会派で議論すべき課題だ」と述べた。 今後も同様の状況が続けば、公選法の見直しによる規制強化に向けた機運が高まる可能性は高い。 前議員の公選法違反に端を発して行われた、今回の東京15区の補欠選挙では、さらにタガが外れ、江東区は何でもありの「無法地帯」と化した。
悪名は無名に勝る――。こうした歪んだ民主主義の一側面が、一気に表出したように感じた12日間の選挙戦だった。
茶山 瞭 :東洋経済 記者