81歳現役医師“元気の秘訣”は運動とスープにあり 75歳を過ぎ感じた「衰えと不調」 克服するためのヒント
今から20年以上前に「性差に基づく女性医療」を行う「女性外来」を日本で初めて立ち上げ、80歳を超えた今でも週に2回、埼玉県内の病院で診療にあたる医師の天野恵子さん。 壮絶な更年期障害を体験したり、75歳を過ぎてからは、さまざまな不調に見舞われたりしたことから、食事や運動に気をつけながら、健やかな毎日を送る努力を続けています。本記事では天野さんの著書『81歳、現役女医の転ばぬ先の知恵』から一部を抜粋し、簡単にできる足のセルフケアと食事の工夫をご紹介します。 【写真】天野医師が、体質改善と病気予防のために作り始めた「最強の野菜スープ」
【次の記事】80歳を超えても元気に働く“旅好き”医師の暮らし ■柔軟な足と動きのいい体を作る「足首回し」 加齢とともに体は硬くなり、ケアを怠っていると硬くなるスピードは年々加速していきます。ガチガチに固まった体のままでは、運動効果もあまり期待できませんし、ケガの原因になってしまいます。 ふだんから体をやわらかくほぐし、関節の可動域を広げるセルフケアを習慣づけましょう。 足は、体全体を支え、土台となるパーツですから、柔軟性と安定性を保つことがとくに大切です。女性は足の裏のアーチがくずれている人が多く、外反母趾や内反小趾、扁平足などのトラブルを抱えがちです。足の部分のアライメントがくずれると、それに連動して腹筋などの体幹部の筋肉がうまく働かなくなってしまうのです。
硬くなった足をやわらかくし、足をしっかり使えるよう意識すると、効率よく全身の機能を高めることができます。 おすすめのセルフケアを2種紹介します。 ◎足首回し 床に座り、足と手で握手するように、足指の間に手指を入れ、にぎったりゆるめたりして、足の裏の筋肉をしっかり刺激します。 次に、手指と足指を組んだまま、足首を軽く押さえながら、ゆっくり大きく内回し、外回しをそれぞれ20回ずつ行いましょう。なお、足首とは足関節のことで、足の甲とすねの骨がつながる、つなぎ目となるところをいいます。