【陸上】七種競技・井上みさきが19年ぶり大会新!4796点で2年連続全国入賞に弾み 女子ハンマー投の工藤実幸乃54m39/IH北九州
◇インターハイ北九州地区大会(6月14日~17日/長崎・トランスコスモススタジアム長崎)3日目 インターハイ北九州大会優勝者一覧をチェック! 福岡インターハイの出場を懸けた北九州地区大会の3日目が行われ、女子七種競技は井上みさき(長崎日大3)が4796点の大会新で大会2連覇を達成。前日の男子八種競技を制した樫山鳴(3年)に続き、長崎日大勢が混成種目で男女優勝を飾った。 井上は昨年の全国大会では8位入賞。大会記録の更新は2005年以来19年ぶりとなり、「最後の800mで2分27秒を切ればよかったので、ペース配分を考えながら、最後は力を出し切りました」と狙い通りのレースを笑顔で終えた。 県大会で左足首靱帯を損傷し、1m60の記録を持つ走高跳は1m43に止まるなど力を出し切れない種目もあった。それでも砲丸投と走幅跳ではベストをマーク。総合でも自己記録を49点上回って、全体の底上げを印象づけた。「今年はレベルが高いので、入賞するには4800点が必要だと思っています」(井上)と、2年連続の全国入賞に向けて、さらなる成長を自身に課した。 女子ハンマー投は、工藤実幸乃(筑豊3福岡)が3回目に54m39を投げて大会新V。「記録を狙いすぎて、ファウルが多かったのが反省点です」と内容に課題は残ったが、県大会の54m58に続く54m超えと安定した投てきを見せる。「55m台の手応えはあるので、次こそは投げたいです」と自信をのぞかせた工藤。円盤投では5位に入賞しており、最終日の砲丸投でも全国出場を目指す。 男子4×100mリレーでは、九産大九産(福岡)が、南雄途(1年)、荒木星哉(3年)、梅野龍誠(3年)、山下学仁(2年)でつなぎ、北九州大会初制覇。予選から40秒39と、前回大会で東福岡(福岡)が樹立した大会記録(40秒64)を上回り、準決勝40秒58、決勝40秒64と好記録を並べた。メンバーたちは、バトンがうまく渡れば出せるタイムであると、浮き足立つことなく今回の結果を受け止める。地元開催となるインターハイは39秒台、そして全国制覇に向けて強い意欲を示している。 また、女子4×100mリレーは大分雄城台(大分)が46秒39で快勝。2019年から5大会連続(20年は中止)の優勝となり、インターハイは45秒台を目標に掲げた。 男子やり投は63m33の記録を持つ榎本禮斗(純真3福岡)が62m02で優勝。U20アジア選手権男子走高跳で2m19を跳び、銀メダルを獲得している中谷魁聖(福岡第一3福岡)は、2m10で2連覇を飾っている。 全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡市の博多の森陸上競技場で開催。各地区大会の上位6位までが出場する。(男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位、混成は3位+各地区4から6位の記録上位5位まで)
田端慶子/月刊陸上競技