シティで同僚だったコンパニの監督就任を歓迎するバイエルンMFサネ 「彼は正真正銘のリーダー」
4シーズンにわたって共闘
バイエルンの新指揮官がヴァンサン・コンパニ監督に決まった。38歳の青年監督の招聘はサプライズ人事として大きな話題となっているが、同クラブのレロイ・サネは少し違った意味で今回の監督人事に驚いているかもしれない。 と言うのも、サネとコンパニ監督はマンチェスター・シティで選手として同僚の間柄だったからだ。2人は、サネがシャルケからシティに加入した2016年8月から4シーズンにわたって共闘し、プレミアリーグ優勝2回(2017-18、2018-19)、FAカップ優勝1回(2018-19)を達成している。 サネがドイツ紙『Sport Bild』との取材の中で語ったところによると、バイエルンが新監督を探していた時に二人は連絡を取り合い、コンパニ監督からサネは監督就任の可能性があることを直接聞いていたようだ。 「彼は僕に、『俺はお前のチームの監督になる』と言っていた。それで僕は『そんなこと起きるわけないよ』と言ったんだけど、どうやら彼の言っていたことは正しかったみたいだね。彼がビッグクラブの監督になれて、そしてそのチームに僕もいてまた会える。とても嬉しいよ」 シティ在籍時、まだ選手だったにもかかわらずコンパニ監督は当時からロッカールームに自信のラップトップを持ち込み、自ら試合の分析を行っていたという。そのように早い段階から指導者という第二のキャリアを意識していたことに加えて、キャプテンとしてチームを統率していたコンパニ監督の姿を見ているサネは、同監督がバイエルンの新監督になったことを好意的に受け止めている。 「彼はグループの先頭に立って引っ張っていくタイプの人間で、正真正銘のリーダーだ。当時の彼は周囲からそういう姿を期待されていたけど、今は彼が指導者として選手達に同じようなものを期待していると思う。僕らは試合を支配して、スピード感のある良いフットボールをめざしていて、そうしたスタイルを彼が僕らにうまく教え込むことができれば、チームはきっとうまく行くはずだよ」 コンパニ監督と旧知の間柄でバイエルンに長く在籍しているサネは、新指揮官と選手達の橋渡し役という面で今後非常に重要な存在となっていくだろう。果たしてイングランドで共闘した二人は、ドイツでも共にタイトル獲得を達成できるのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部