マッシュスタイルラボと大網のECリーダーに聞いた「ネッ担アワード」。モチベーションアップ+業界で横のつながりを作れる魅力とは?
また、他の受賞者が手がけるECサイトを見て勉強する良い機会にもなった。ショップの名前を聞いたことがあったが、実際に運営している「中の人」にはなかなか会う機会がない。授賞式を通じて会うことができたこともうれしく思う。
■ 「人」に焦点を当てるからこそ個人が報われる ――「ネットショップ担当者アワード」が「人」にフォーカスすることの意義や感じたことなどがあれば教えてほしい。 小林氏:人に焦点を当てることができる希少なアワードなのではないか。ECサイトという切り口で大網が受賞させていただく機会はあるが、数値面の実績による評価が重点となっていることが多い。「ネットショップ担当者アワード」はそのような基準とは一線を画す賞であることが貴重だと思う。数値面とは違う視点で評価をしてもらえるのは良いことだ。 今井氏:人・個人のノウハウやスキルに注目することはとても意味があるし、日々EC業務に尽力していることが報われる思いだ。 EC業務に携わっておらず、ECの運営に詳しくない人からは、EC事業が売り上げを作るために具体的に取り組んでいることはあまり理解されておらず、過小評価されていることが多いと思う。 たとえば、実店舗は出店すれば出店先の商業施設や立地が集客に大きく貢献してくれるが、ECはサイトを作っておけば売れるというものではないので、まずは集客から根気よくしないといけない。そのためには労力もノウハウも必要だ。 他部署からはそうした努力が見えにくく、総じてEC担当者は認められにくいと感じる。その点、「ネットショップ担当者アワード」での顕彰を通じてEC業界での横のつながりができるのはうれしい。EC担当者ならではの悩みや課題などを担当者同士の顔が見えるようになって共有していけるアワードになることを期待したい。 ――EC担当者ならではの悩みや課題は。 今井氏:たとえばECサイトは、ブランドの世界観を表現することを重視すると、ユーザーにとっては購入までの動線が見えにくく、買い物しにくいサイトになってしまう。かといって、買いやすさに特化しすぎると、均一的で味気ない印象になってしまう。サイトの見せ方をいかに両立していくかという点が難しい。