飛距離もゴルフ寿命もアップ! 男性はストレッチ系、女性は筋トレが効果的【40代からの体づくり①】
1年の区切りに、何か新しいことを始めたいと考える人も多いだろう。ゴルフの上達はもちろん、長くゴルフを続けるために、“体づくり”に取り組んではいかがだろうか。週刊ゴルフダイジェスト12月31日号では何からやったらいいか、体のプロに聞きご紹介。「みんなのゴルフダイジェスト」では2回に分けてお届けする。【2回中1回目】
季節ごとに別の競技で体の成長を促す
そもそもトレーニングは幼少時から取り組んだほうがいいのか。 「体の成長にはゴールデンエイジがある(9~12歳)。そこで何もしていないプロゴルファーもいて、ゴルフは上手いけど他の運動まったくできない人も多いんです。でもやはり、基礎体力、土台づくりは必要です。プロゴルファーになりたいなら、中学くらいまでは遊びくらいの感じでもいいので他の競技をやって体の成長をうながすほうがいい。水泳や野球、スキーやクロスカントリーなど時季ごとに別のスポーツをするのもいい。そのほうがケガも少なくまんべんなく鍛えられていきます」 森本氏が以前見ていた女子プロは、腕立て伏せが1回もできないけれど240Y飛んだという。 「それでいいでしょう、という感じになりがち。でも、これが故障にもつながります。そもそも100の能力うち使えるのは80ない。そのパイをトレーニングで広げることです」 では、40代になってからトレーニングを始めても時すでに遅し? 「25歳からはホルモン量が低下してくるし筋肉は硬くなってくる。だから早く始めたほうがいいですが、年齢を重ねても普段ストレッチなどをしている人としてない人とではまったく違ってきます」
まず大事なことは、間違ったトレーニングをしないこと。 「よくあるのが、飛ばしたいからトレーニングを始めて体が大きくはなったけれど関節の可動域が狭 まり、飛距離も伸びず、ケガもしましたと。特に男性はウェイトトレーニングを“見栄え”のためにやったりする。また筋トレは“やった感”がある。ドーパミンが出るので気持ちいい。でもこれは、ゴルフでマンぶりしてスコアが悪いというのと同じことです」 飛ばしたいのなら、男性の場合は可動域を広げるほうがいいと森本氏。 「一般の男性は胸郭の回旋が20度くらいしかなく、女性は30度近くある。トッププロは35度近くいきますけど、それだけ違うので柔らかくしたほうが、テークバックもフィニッシュもクラブが大きく振れます。女性は反対で、もともと体が柔らかく可動域が広い方が多い。だからオーバースウィングなども多くなる。制御するトレーニング、簡単に言うと筋トレをやったほうがいい。女性は体の構造的に筋肉が付きづらくもありますから、筋力に少し負荷がかかる、たとえばお尻や脚を大きくするような運動がいいんです」 男性はホルモン療法を取り入れながらやってもいいという。 「筋トレは簡単に言うとホルモンを出すために行います。若いときは考えなくても出る。中高年に なると出づらくなる。逆に女性は男性ホルモン値が上がるので、筋トレに向いているんです」 では、40代からはどう鍛えたらよいのか? 「僕はまず、ライフスタイルを聞きます。そして契約しているアスリートやお客さんには必ず毎日できることを提案します。それがルーティンになることが大事なんです」
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