【AEW】柴田勝頼 棚橋弘至の引退ロードに〝闘魂エール〟…中邑との再会に「迷わず行けよ!」
新日本プロレス、米AEWらの合同興行「レッスルダイナスティ」(5日、東京ドーム)で、AEWの柴田勝頼(45)と棚橋弘至(48)の再会マッチが実現した。1999年10月10日の後楽園ホールで同日デビューを果たした2人は、魂のチョップ合戦を展開。来年1月4日東京ドーム大会で現役を引退する棚橋に対し、柴田はこの日の続きを要請するとともに〝闘魂エール〟送った。 【写真】試合後、握手を交わす柴田と棚橋 2023年12月の退団後はAEWで活躍する柴田だが、17年4月の試合後に急性硬膜下血腫と診断されていることもあり日本でのプロレスルールの試合は医師の許可が下りにくい。そのため試合は5分1本勝負の「スペシャルエキシビションマッチ」として開催。短い試合時間ながら互いに激しくチョップを打ち合い、試合後はともに万感の表情を浮かべた。 本紙の取材に応じた柴田は棚橋の引退について「寂しいですよ」と本音を明かしつつ「レスラー棚橋弘至の残り1年を大事に使ってほしいです。あとは今日の続きをやりたいです、AEWで」。現在のホームリングでの再戦を呼びかけた。 柴田と棚橋、そして米WWEで活躍する中邑真輔はかつて「新・闘魂三銃士」と呼ばれ、団体の歴史の中でも特別なライバル関係を構築していた。柴田は「棚橋―柴田、棚橋―中邑、中邑―柴田の関係ってなかなか見ないものですし、この先つくろうとしてもつくれるものではないので。3人とも違う団体に行ってるのも面白いし。最後の1年を消化されるだけではなく、自分のやりたいプロレス、やりたいことをワガママ言ってでもやるべきだと思う」と持論を展開する。 新日本がAEWと協力関係にあるため、棚橋がWWE所属の中邑と引退ロードで再会できるかは不透明な状況だ。だが柴田は「欠かせないでしょ。中邑ともやった方がいいよ。会社によっていろいろあるけど。でも今日5分間、エキシビションという形でもリングに上がったのは事実。動けば動かせると思うので。道は自分でつくっていくんですよ。危ぶめば道はなし。迷わずに行けよって思います」。共通の師匠である故アントニオ猪木さんが引退スピーチで詠んだ「道」を引用してエールを送った。 その上で「新・闘魂三銃士」がリングの上で再び揃う日が訪れれば、これ以上劇的な展開はない。「そんなすてきな瞬間が一回でもあったら…もしあるのであれば、俺はぜひ。棚橋君の力でできることってあると思うし。中邑は嫌がるかもしれないけど」と笑みを浮かべた柴田。新日本で一つの時代を築き、それぞれが違う道を歩むライバルたちに最後はどんなドラマが待っているのか――。
岡本佑介