国内唯一無二のダンスイベント「SHIROFES.」オーガナイザーNOBUO×世界的ダンサーGUCCHONのスペシャルインタビュー
NOBUO 立ち上げから3年後に大赤字になりました(笑)。ただ、お金に対しての考えは今も変わらないのですが「あんまり気にしてない。」というのが本音です。SHIROFES.をやるようになってから特に地方のオーガナイザーの方に「お金周りどうしているの?」と聞かれることが増えました。地方にこれだけ全国からトップダンサーの方々にお越しいただいているので、時にはギャラより交通費や宿泊費の方が高くなることもあるわけです。 赤字にならないように収支計画を立てるのがイベンターとしてのセオリーだと思うのですが、地方でこれだけの方々をお呼びするイベントの場合「お金が無いのが当たり前」というところからスタートをすることになります。とはいえ、例えば東京のダンスイベントの相場よりも参加費を上げることは考えに無いというか。 こう言ってしまうと語弊があるのかもしれないですが、僕はイベントで稼ごうとは思ってないんですよね。むしろマイナスが当たり前というか(笑)。もちろん、稼ぐことが悪なわけではなくて、スタンスの問題だと思います。僕はこの弘前という地にダンススタジオを構え、行政の方々と連携を通して“ストリートダンス”というものが、地域に根付き愛される文化になることを目指しています。その手法のひとつとしてイベントを行っているので、イベントに関しては少し違う考えになっているのだと思います。“自分がやらないと他にやる人がいない”と思うと使命感のような、僕がやることに意味があるんだろうなという想いでイベントをつくっています。 GUCCHON NOBUOと出会って、彼のそういった言動を近くで感じるたびに刺激をもらいました。弘前ダンスフェスティバルに毎年呼んでもらうようになり、弘前を盛り上げようとしている姿にインスピレーションを受けました。僕は大阪の寝屋川市に住んでいるのですが、自分でも地元でイベントをやってみようと思ったんですよね。結婚して子供が生まれて、ふと考えたんですよ。自分の子供が地元で育っていく時にダンスというものが根付いてないと「お父さんの職業ダンサーなの?何それ?」って言われる環境にはしたくないなと。音楽が好き、ダンスが好きという子供たちが増えたら、これまで自分たちがやってきたことも認められる世の中になるのではないかと思いました。そんな風に考えるようになったきっかけがNOBUOとの出会いです。それから、NOBUOに知恵を借りて寝屋川市の行政とイベントを行ったり、自分のダンススタジオを作ったりと地元×ダンスを実行してきました。