ウィンブルドン

初戦突破を果たした大坂なおみ[写真/ゲッティイメージズ]

テニスのウィンブルドン（イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム）は日本時間2日（現地時間1日）、女子シングルス1回戦が行われ、ワイルドカード（主催者推薦）で出場する世界ランク113位の大坂なおみが同53位のD・パリー（フランス）を6-1, 1-6, 6-4のフルセットで破り、2018年以来6年ぶり3度目の初戦突破を果たした。試合後、大坂は「娘が明日1歳になります」と明かし、娘の誕生日前日に白星を飾ることとなった。 【動画】大坂なおみの強烈なリターンエース炸裂 26歳の大坂は出産を経て今シーズン復帰。今季の芝シーズンでは2大会に出場し、リベマ・オープン（オランダ/スヘルトーヘンボス、芝、WTA250）で8強入り。エコトランス レディース オープン（ドイツ/ベルリン、芝、WTA500）では1回戦で敗れた。 大坂がウィンブルドンの本戦に出場するのは2019年以来5年ぶり4度目であり、最高成績は2017年と2018年の3回戦進出。今大会の1回戦では21歳のパリーと対戦した。 この日の第1セット、大坂は11本のウィナーを決めるなど主導権を握ると2度のブレークに成功し先行する。しかし、第2セットではパリーに2度のブレークを許し1セットオールに追いつかれる。 迎えたファイナルセット、ミスが続く大坂はゲームカウント1-3とリードを許すも第6ゲームでブレークバックに成功。その後もピンチをしのいだ大坂は第10ゲームでセットポイントとなるブレークチャンスを握ると最後はパリーがダブルフォルトを犯しブレークに成功して1時間32分で勝利した。 試合後のオンコートインタビューで大坂は「夢のようです。ここで何度もプレーしたわけではありません。皆さんが応援してくれて本当に感謝しています。試合を観て皆さんが楽しんでくれたことを願っています。ここに来られて本当に興奮しています。ウィンブルドンは妊娠してから初めて観たトーナメントだったので、ここにいるのはおかしな感じです。娘が明日1歳になります。まだここに残ることができて本当にうれしいです」と語った。 勝利した大坂は2回戦で第19シードのE・ナヴァッロ（アメリカ）と世界ランク479位のワン・チャン（中国）のどちらかと対戦する。