小学校1年生が陥る可能性がある「小1プロブレム」とは? 親ができる対策とは
保育園での取り組みは?
子どもたちが幼稚園、保育園からスムーズに小学校へと進学できるように、年長クラスを中心に園全体で取り組んでいることがあります。
定期的な職員の交流会や研修で連携を強める
地域の保育園、幼稚園の年長の担任と小学校教諭がコミュニケーションを図り、交流や研修を行っています。 私が働いている地域では、近隣園の年長担任が集まり年長同士の交流会を計画したり、市内の年長担任が参加する幼保小連携・接続に関する研修会が行われています。 研修では大学教授の方が講演してくれることもあれば、担任同士でグループディスカッションを行うこともありました。
小学校との連携・交流でスムーズな移行を
実際に小学校に赴いて、「小学校ってどんなところなの?」を知る交流会。 ・小学校に行って1年生と交流する ・小学校の校庭で遊ぶ ・小学校の授業を体験する ・皆で通学路を歩いてみて危険な場所を見つける ・近隣の保育園と小学校で集まり、小学生と交流をする 校庭の大きな遊具に喜ぶ子もいれば、教室で実際に椅子に座ってみて感動する子。保育園との違いを観察する子など様々な反応が見られました。
時間を意識した活動を取り入れる
小学校によっては近隣地域の配慮でチャイムがないというところも。 時計を意識して行動できるように、「朝の会を20分から始めるよ」「10時になったら散歩に行くよ」というような声掛けを意識しています。 最初は遊びに夢中な子どもたちも、自然と時計を気にするようになったり、友だち同士で「もうすぐ20分だから片付けようよ」「トイレ行った方がいいかも」という会話が聞こえるようになったりしています。
基本的な生活習慣を身につける
年長クラスだけではなく、保育園全体で取り組んでいる基本的な生活習慣の取得。 0歳児クラスの頃から自分で服を脱いでみる、靴を履いてみることから始め、2歳児クラス頃から排泄の自立、服をたたんでしまう。年少クラスでは箸の持ち方を伝えていくなど、子どもの発達に合わせて生活習慣を無理なく身につけていけるようにしています。 年長クラスでも、進学に向けて以下のようなことに取り組んでいます。 ・自分の荷物を自分で管理する ・服をたたんでしまう ・上履きを履く、靴を揃える ・椅子の正しい座り方、姿勢を意識する ・言葉遣いを振り返る