看護師から“電気工事会社の社長”に転身した女性。力不足を痛感するも「コミュ力活かして」
たくさんの人に電気工事の仕事を知ってもらいたい
社長としてさまざまな苦労がありながらも、佐藤さんが今の仕事にやりがいを感じているのは、「社員の成長を実感したとき」だという。 「うちの会社で働く社員は結構仲が良くて。バーベキューしたりお花見したりと、みんなで集まる機会を積極的に作ってコミュニケーションを取るように心がけています。 そういう場で、先輩や後輩関係なく従業員同士が仲良くする姿を見るのが好きなんですよ。『こんなことができるようになりました!』と報告してくれる社員もいて、現場で活躍している話を聞くと、私自身もすごく嬉しくなります」 電気工事の仕事に加え、直近では多能工の募集を開始して新しい業態を作ることで、さらなる会社の成長を見据えていると佐藤さん。性別関係なく働きやすい会社を目指しつつ、採用やブランディング目的でSNSも引き続き運用していくという。 「インフルエンサーは目指していなくて、SNSから会社のことや電気工事のことを知ってもらい、業界に興味を持ってくれる人が増えたらいいなと思っています。幸いにも、コラボ動画の依頼は結構きているので、新しいことにも挑戦しながら、10万フォロワーをひとつの目標に頑張っていきたいですね」 人材採用を目的にSNSを活用する企業も増えているが、今回のレナトゥスの事例が参考になるかもしれない。 SNSという性質上、コンテンツを積み上げていくことが「資産」になり、それが採用にも活きてくるわけだ。会社の広告塔として、社長自ら表に立つ「建設社長のあやか」の挑戦は続く。 <取材・文/古田島大介、撮影/藤井厚年> 【古田島大介】 1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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