【大塚グルメ】シルクロードの麺料理「ラグメン」と羊肉料理が旨すぎるガチ中華『食遇・楼蘭』で一生分の羊肉を喰らい尽くす
●いま都内有数のエスニックグルメ・タウンとなりつつある大塚に、見逃せないレストランがオープンしました。その店とは『ハラール中華 食遇・楼蘭(しょくぐう・ろうらん)』。
中国のシルクロード周辺、新疆エリアの料理を中心に、すべてのメニューがハラール(イスラム法に則り、イスラム法的に正しい方法)の中華料理店です。 大学芋のようなじゃがいも飴がけとは? ハラール中華の店は都内を中心に増えてきていますが、ここは特にメニューの豊富さとおいしさで群を抜いた存在だと思います。中でも羊肉料理と、新疆の麺料理・ラグメンのバリエーションには目を瞠(みは)るものがあります。 今回、そのラグメンや羊料理を食べまくってきたので、その全貌をご紹介していきましょう。
『ハラール中華 食遇・楼蘭』で羊祭り!
『食遇・楼蘭』はJR大塚駅南口を出て左側に伸びる大通り沿い、団地の一階にあります。画像の通り、店全体がオレンジ色に輝いているので遠くからでもわかりやすいです。
ディナータイムは16時30分から。17時過ぎから続々とお客さんが入ってくるので、大勢で訪れる際には予約しておいた方が安心です。 食遇・楼蘭のオーナー・牟明輝(ム・メイキ)さんは中国の大連出身。都内で雲南料理店など数店舗の中国料理店を経営しています。ちなみにハラール中華の店は日暮里にもあり(『ハラールキッチン』)、大塚のこの店は2軒目とのこと。 しかし、なぜ大塚にハラール中華をオープンしたんでしょうか? 牟さん「大塚にはイスラム教のモスク(マスジド大塚)がありますが、ムスリムの人が食事できるハラールの店が少なくて困っているという話を聞いたので、ハラール料理の店を始めたんです。この店は中国の新疆料理ですが、中国人だけではなくインドネシアとか他の国のムスリムの人もたくさん来てくれていますよ」 なるほど、確かに店を訪れた日も、日本人や中国人は言うに及ばず、さまざまな国のムスリムの人たちが食事を楽しんでいました。ちなみに、ノンムスリムの人も楽しめるようにアルコールドリンクも置いてありますが、使うグラスなどはハラールのものとは厳密に区別して管理されています。
ところで、ラグメンってどんな料理? と思った人もいるでしょう。これは、中国の新疆ウイグル自治区や西安以西の地域、中央アジア全域で食べられている麺料理で、ラグマンと呼ぶ地域もあります。よく見かけるのは、羊肉と野菜が入ったトマトベースのソースを、幅広のうどんのような麺にかけたもの。地域や店によっていろいろなタイプがありますが、この店のラインナップはなんと6種類! 筆者はこれまで色々な店でラグメンを食べてきましたが、こんなに種類の多い店は初めてです。