子どもの小学校の「PTA役員」になったけど、とにかく仕事が多すぎる! 冊子やWEBサイトの制作、記念品の準備は「外注」できる? 費用もあわせて確認
アウトソーシングしたい場合は?
保護者だけではPTA活動が難しく、PTAをアウトソーシング(外部委託)したいと考えているケースもあるかもしれません。ではPTAを外注する場合、具体的にはどのようにしたらよいのでしょうか。請負企業と料金、仲介会社の一部を紹介します。 ■近畿日本ツーリストのサービス 近畿日本ツーリスト株式会社は、旅行会社でありながら、子育て世代の応援を目的にPTAのアウトソーシング業務を行っています。サービス内容には次のものがあります。 ・広報誌の印刷、デザイン、封入発送 ・WEBサイト作成 ・人材派遣 ・イベント企画、運営 ・出張授業、学習支援 ・保険 ・記念品やオリジナルグッズ関連 料金は、依頼内容や地域によって異なりますが、一例として、PTA便り(A4・両面カラー)の印刷は300部で9600円、WEBサイト制作は10万円が参考価格となっています。PTA役員がその仕事のためにわざわざ会社を休む、あるいは自営の会社を休業して活動を行うといったことを考えると、妥当な経費だと言えるのではないでしょうか。 ■アウトソーシングの仲介 「PTA’S(ピータス)」は、PTAとその活動の外注先のマッチングサイトです。登録料や手数料は不要で、適した外注先を紹介してくれます。 PTAの外注という新たな取り組みを進めていくうえで外注先の選定は非常に重要ですが、最適な業者を選択するのには時間も労力もかかります。どの業者に頼むべきか迷ってしまう場合は、このようなサービスを使うのもいいでしょう。
多様性の時代に合わせて負担のない活動を
学校や地域にもよりますが、PTAの仕事は多岐に渡ります。PTAが結成された当初は、専業主婦世帯が多く近所のつながりが親密だったため、PTAの仕事がスムーズにこなせることもあったでしょう。 しかし、共働き世帯やシングルファーザー・マザー世帯が珍しくない現代では、PTAの活動に多くの時間を割くことは難しくなっています。また、総会などの集まりが夜に行われる場合、子どもを置いて参加するケースもあり、子どものための活動のはずなのに子どもに負担をかけるという本末転倒な状況にもなりかねません。 本記事で紹介したように、PTAの仕事を外注できるサービスや外注先とのマッチングサイトも拡充されてきています。親も子どもも教職員も、すべての人が無理なく充実したPTA活動を進めていくために、PTA活動を外注することも含めて、色々な形を検討してみましょう。 出典 公益社団法人日本PTA全国協議会 【第1節 PTAの誕生】文部省によるPTA設置の推奨 SHUFUFU 学校のPTA役員についてどう思う? 保護者200人に調査! 3位「時代にあっていない」2位「外部委託するべき」1位は? 厚生労働省 専業主婦世帯と共働き世帯の推移 近畿日本ツーリスト PTA業務アウトソーシングサービス PTA’S PTA業務のアウトソースをメインとした、PTA支援サービス 執筆者:渡辺あい ファイナンシャルプランナー2級
ファイナンシャルフィールド編集部