なぜ西武の辻監督は松坂大輔の開幕2軍を決めたのか?「いい時の松坂ではない」
松坂の1軍デビューは7月以降になるが、2か月遅れでスタートして120試合を消化しなければならない今季は6連戦が続くタイトなスケジュール。最低6枚の先発が必要になってくるが、現状の当確は、開幕投手のニール、今井達也、高橋光成、松本航、そして、この日の与座の5枚まで。6枚目が、本田圭佑になるのか、十亀剣になるのか、榎田大樹になるのか、まだ決めきれていない。その投手事情を考えると、松坂は出てきてもらわねば困る戦力なのである。 入団時に渡辺久信GMは「何勝とかじゃなく、1勝、2勝でも、1軍で投げて戦力になって欲しい。1軍で西武のユニホームを着て投げている姿をファンの方にも見て欲しい」と語っていたが、新型コロナの影響を受けて、すべての事情は変わってきている。 最後に。 広報談話で松坂は、「開幕日が決まったことは嬉しいですが、甲子園の中止が決まった直後の決定だったので、複雑な思いもあります」とも語っていた。 甲子園に特別の思いのある松坂にしてみれば、新型コロナの影響で、球児が夢を絶たれたというのに、プロだけが野球をしていいのか、の複雑な心境が交錯しているのだろう。 この日、無観客のメットライフのバックスクリーンには、「#共熱」のマークと共にファンのツイートがいくつか映し出された。 「私の同世代のスーパーヒーロー!おかえり大輔!共に目指そう3連覇」。紹介されたツイートのひとつ。 野球ができる喜びと責任感を結果に変えるしかない。