キーコーヒー「香味まろやか水出し珈琲」刷新 「KEY DOORS+」の傘下に加え若年層との接点強化
キーコーヒーは水出しコーヒー「香味まろやか水出し珈琲」(水出し珈琲)を昨秋新たに立ち上げた家庭用コーヒーブランド「KEY DOORS+(キードアーズプラス)」の傘下に加えて3月1日にリニューアル発売する。 若年層をターゲットとする「KEY DOORS+」として展開することで、ブランド・商品の双方で接点を広げ、既存ユーザーを維持しつつ新たに若年層の新規ユーザーにアプローチしていくのが目的。
2月1日発表した小笹明子R&Dグループ設計第一チームリーダーは「キーコーヒーブランド全体としては60代・70代の高齢層に買い支えられている一方で、当社の水出しコーヒーは70代以上の購入があまりみられず、30-50代の購入率が高いのが特徴。このことから『KEY DOORS+』としてリニューアルすることでしっかりとブランド接点をつくっていくのが今回の狙い」と語る。 リニューアルでは、パッケージと味わいを刷新。 パッケージは、既存ユーザーを維持しつつ「KEY DOORS+」との一体感を打ち出し若年層を取り込めるように腐心。 変えなかった点について「当社の品質の証である“キーコーヒーロゴ”に関してはしっかり存在感を高めた。コーヒーシズル感についても、長年続けてきた資産と考えており、お客様が店頭で見失わないように継承している」と説明する。 同社が実施したパッケージ調査では、幅広い年代に加え、20代や30代ユーザーからも“すっきりして飲みやすそう”“手軽に飲めそう”と水出しコーヒーならではの回答が得られ、購入意向は95%に上ったという。 味わいについては「お客様に買い支えられている商品ではあるが、貪欲に何か改良できる点はないかと考え、今回、“まろやか”という商品名によりふさわしく、渋味を抑えまろやかさをアップした。加えて、原料品質を底上げしてコーヒー感もしっかり感じられるようにした」。 リニューアルに伴い環境負荷軽減も推進する。 賞味期間は12ヵ月から18ヵ月に延長する。脱酸素剤使用とハイバリアフィルムの包材の特性に着目して、賞味期間を再検証し品質状況を確認した上で延長に踏み切った。 外箱への詰め方の工夫や箱サイズの変更などの見直しを図り、パレット当たりの積載効率を改善し物流2024年問題にも対応していく。