ほくろ除去後のアフターケアはご存じですか? 傷跡を残さないコツや注意点も医師が解説!
ほくろ治療の注意点
編集部: 「ほくろ治療の跡が残ってしまった」ということはないのですか? 東海先生: 基本的には綺麗に治療することができますが、肌質などによっては「皮膚が凹んだ」「 赤みやシミのような色素沈着がみられる」というようなこともあります。特に、施術後の紫外線対策が十分でない場合には赤みやシミのような色素沈着がみられることも。そのため、治療後のアフターケアは入念におこないましょう。 編集部: ほくろが再発することはないのですか? 東海先生: ときどきあります。そもそも、ほくろの治療はCO2レーザーでほくろの表面から蒸散させて削り取る治療法と、電気メスでほくろを切除する方法の2つが一般的です。このうち、CO2レーザー治療はメスで切開しないので傷跡が小さくて目立たず、回復が早いという特徴がありますが、その反面、ほくろを取り残してしまうリスクがあります。その場合には再発することもあります。 編集部: 再発した場合、もう一度治療をすることができるのですか? 東海先生: はい、再治療をおこなうことが可能です。どのような方法で再治療をするかは、医師にご相談ください。医療機関によって、再発の場合の対処についてあらかじめ定めているところもあります。 編集部: 最後に、読者へのメッセージをお願いします。 東海先生: できるだけ治療の跡を残したくない場合には、紫外線対策をしっかりおこなうことが必要です。あわせてハイドロキノンなどの外用薬を使用すると、傷跡が目立ちにくくなるでしょう。ハイドロキノンの使用期間は、術後1~2カ月が目安です。また、中にはほくろを除去した後、何度も再発を繰り返すケースもあります。再発の兆候が見られたら、早めに医療機関へご相談ください。
編集部まとめ
気になるほくろを除去して綺麗に治したいなら、治療後のアフターケアがとても重要とのことでした。紫外線対策をしっかりすると同時に、セルフケアも丁寧におこない、色素を残さないようにしましょう。
【この記事の監修医師】
東海 玲美 先生(みきなクリニック) 藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)医学部卒業。その後、大阪市立総合医療センター臨床研究医、近畿病院勤務。2004年、「みきなクリニック」勤務、現在に至る。日本美容皮膚科学会、日本抗加齢医学会の各会員。