SP首位の坂本花織「強気でいかないと」…GPファイナルの転倒を修正 フィギュア全日本
フィギュアスケートの全日本選手権は20日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで行われ、女子ショートプログラム(SP)は坂本花織(シスメックス)が78・92点のトップで4連覇に前進した。 坂本が強さを見せつけた。ジャンプをすべて決めるなど、ミスなく滑り切って、78・92点で首位発進。「一つ一つ集中してできた。自信を持っていけました」と手応えをにじませた。 冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を決めると、続く3回転ルッツもきれいに着氷。後半に組み込んだフリップ-トーループの連続3回転も安定していた。2週間前のグランプリ(GP)ファイナルではトーループで転倒して連覇を逃したが「この1週間で跳べるコツをつかめた。練習した成果が出た」。帰国後は胃腸炎にかかるアクシデントに見舞われたが、課題をきっちり修正し、満面の笑みを浮かべた。 この日、国際スケート連盟がロシアと同盟国ベラルーシの両国選手について、個人の中立選手(AIN)として2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪予選の参加を認めることを発表し、「強い選手がたくさんいる中で戦える。めちゃくちゃ燃えます」と改めて気合を入れた。 「やっぱり勝ちにいこうと思ったときほど成績がいい。『強気でいかないと』と思い返すことができた」と話す姿には女王の風格が漂っていた。(大石豊佳)