【九州場所】隆の勝が初優勝に向け9勝目 あすの大関・大の里戦は「ワクワクの方が大きいかも」
〝ダークホース〟だ。大相撲九州場所10日目(19日、福岡国際センター)、三役経験者の幕内隆の勝(30=常盤山)が幕内阿武剋(阿武松)をはたき込みで下して9勝目(1敗)を挙げた。 取組後に隆の勝は「(立ち合いで)素早く対応できたと思う。速い相撲で変わらず自分から攻めていかないと、持ち味が出てこないので」と納得の表情を見せた。 7月の名古屋場所で12勝を挙げたが、横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)との優勝決定戦で敗北。念願の初優勝に向けて、今場所は大関の琴桜(佐渡ヶ嶽)、豊昇龍(立浪)と1敗で並んで首位を走る。 11日目は新大関大の里(二所ノ関)との大事な一番。隆の勝は「思い切りいくしかない。楽しみ、ワクワクの方が大きいかもしれない。いつもと気持ちの持ち方も違うし(今場所は)本当に落ち着いているなと改めて感じている。自分の相撲を最大限取り切れたら」と闘志を燃やした。
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