マニアが教える! あの「八雲」のワンタン麺をカスタムする裏技とは?
ラーメンにトッピングするチャーシューももちろん自家製だ。国産豚のモモとロースの塊肉を水、そして水に対して5%の量の塩と砂糖で作ったブライン液に丸一日漬け込み肉をやわらかくする。その後醤油や砂糖で作った特製ダレに絡めて、130℃のオーブンで焼き、仕上げに、表面にハチミツを塗ってからさらに火入れしたらチャーシューの完成だ。トロトロ系のチャーシューではなく、しっかり豚の食感と味わいが残り、清廉な味わいのワンタン麺に寄り添う。
秋山さん「こちらの赤みのあるチャーシューが大好きで、切り落としチャーシューが券売機に残っている時は必ず追加します。」
ラーメンにトッピングするチャーシューをカットする際に出てしまう、端の部分も「切り落としチャーシュー」としてオーダーできる。ただし、チャーシューを新たに切り落とすタイミングが重ならないとメニューにならないので、出合えるかどうかは運次第。具義さんは切り落としチャーシューが残っている場合はエビスの生ビールと一緒に楽しむそうだ。
連日120~130食を売り上げる行列必至の人気店だが、平日15時ごろであれば比較的スムーズに入店できるという。気をてらわない王道の支那そばでありながら、一つひとつの仕事がひたすらに丁寧で、味の追求に余念のない「八雲」。プリプリのワンタンを頬張り、ツルツルの麺をすする喜びを感じてみてほしい。
八雲
住所 : 東京都目黒区東山3-6-15 エビヤビル 1F TEL : 03-6303-3663 ※価格は税込。
文:中森りほ、食べログマガジン編集部 撮影:佐藤潮