【広島】プロ野球史上初の屈辱も…あの頃の感覚も垣間見えた激動の1年間 プロ野球12球団担当記者が見た2024年
来季の戦いへ 指揮官はすでに前を見据える
歴史的な大失速で悔しいシーズンとなった2年目の新井カープ。 24年シーズンの戦いを受け、監督は最終戦の挨拶でファンに「秋季キャンプは厳しい練習になる」と明言した。 実際、秋季練習では異例となる、初日からロングティーを行い、練習時間は朝9時から午後5時になることもあった。 また秋季キャンプでは、とにかく打ち込む量が多く、ほぼ毎日ロングティーを行った。 1日に1000スイングを超える日もあった。 入団前から目指していたゴールデングラブ賞を獲得した矢野も、当初打診されていた湯布院のリハビリキャンプを断って、秋季キャンプに臨んだ。 それは、2月の春季キャンプ初日から一番乗りで練習に励んだり、契約更改で「自分では打撃も守備もやりきったというのはなかった」と語った姿に表れているだろう。 来季へ掲げた目標は「盗塁王」。 現状に満足せず、走攻守すべてにおいてレベルアップを目指す矢野の姿に、来季への期待も高まる。 また9月末に涙を見せた末包も最年長で秋季キャンプに参加。 この秋は打撃フォームを一から見直し、ロープを使った練習でバットをしならせる感覚を培った。 ケガによる2度の離脱で悔しい思いをした24年。中堅の位置を担う28歳は、「レギュラーで出る」という目標は変わらずに、若手世代を引っ張っていく。 新井監督史上最も過酷な練習が始まったこの秋。 就任3年目を迎える来季に、選手それぞれが24年の悔しさをどのように晴らしてくれるのか、ファンの期待は高まる一方だ。 (文・新津佑妃乃)
テレビ新広島,すぽると!
【関連記事】
- 【西武】球団史上最悪の屈辱…どん底を知った獅子は這い上がるだけ プロ野球12球団担当記者が見た2024年
- 【巨人】4年ぶり優勝のカギ<菅野智之 復活秘話> 連覇へ不可欠な「若手の台頭」 プロ野球12球団担当記者が見た2024年
- 【日本ハム】新庄剛志監督(52)覚悟の3年目・大航海の果てに見た景色 プロ野球12球団担当記者が見た2024年
- 【DeNA】日本一で成長したチーム 来季“完全優勝”に必要なものは プロ野球12球団担当記者が見た2024年
- 【プロ野球100人分の1位】守備No.1は「忍者みたいな」広島・矢野雅哉内野手…表彰では“パンチ”の利いた仰天エピソードを披露! 現役選手100人に独自調査2024