アトレティコ、MFギャラガー獲得でチェルシーと合意に迫る? 残るは選手本人の説得か
アトレティコ・マドリードが、チェルシーに所属するイングランド代表MFコナー・ギャラガーへの関心を強めているようだ。30日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。 現在24歳のギャラガーは、6歳からチェルシーで練習している下部組織出身選手で、これまでチャールトンやスウォンジー、ウェスト・ブロムウィッチへのレンタル移籍を経験。2021-22シーズンにレンタル移籍したクリスタル・パレスで年間最優秀選手に選出される活躍を見せ、2022年夏からチェルシーに復帰した。 2023-24シーズンはチーム最多となる公式戦50試合出場で7ゴール9アシストを記録。主将を務めるイングランド代表DFリース・ジェームズが不在の試合ではゲームキャプテンも務めるなど、中心選手としてプレーしている。 しかし、プレミアリーグが定めた収益と持続可能性に関する規則(PSR)に遵守するために、チェルシーは選手売却が必要であることが指摘されており、その売却対象として帳簿上で売却費がそのまま純粋な利益として計算される下部組織出身のギャラガーは売却対象になっていた。 すでにPSRのために選手売却をしなければならない状況ではなくなったと見られているチェルシーだが、現行契約が2025年6月30日までとなっているギャラガーとの契約延長交渉は進展していないため、依然として今夏の売却の可能性が指摘されている。 そんなギャラガーには多くのクラブから関心が寄せられているなか、アトレティコ・マドリードが獲得に向けて熱心に動いていることが明らかになっており、今夏の移籍市場序盤には口頭で2000万ユーロ(約33億円)+追加オプションのオファーを提示したが、すぐにチェルシーが拒否したことも報じられていた。 しかし、今回の報道によると、移籍金額を上乗せしたオファーをアトレティコ・マドリードが提示している模様で、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、細かいところを整理する必要があるものの、3500~4000万ユーロ(約58~66億円)の移籍金で両クラブはほぼ合意に達したという。 それでも、移籍が成立するかはギャラガー次第とも報じられており、かねてより6歳から在籍しているチェルシーを離れることを望んでいない同選手をアトレティコ・マドリードが説得できるかが焦点になっていることも『BBC』は伝えている。 EURO2024に出場していたため、休暇中のギャラガーはまだチェルシーには合流していないなか、同選手の去就について聞かれたエンツォ・マレスカ新監督は「移籍市場は開いているので、残念ながらコナーだけではなく、選手全員に何かが起きる可能性がある」と語るにとどめているが、果たして同選手は今夏チェルシーを離れることになるのだろうか。
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