【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第14ステージ】山岳区間でスプリント勝負…グローブスがファンアールトを制して大会通算6勝目
オコーナーは、翌日に迫ったクイトゥ・ネグルでの厳しいフィニッシュを考えたライバルたちとともに、この日の山頂を無事に越え、マイヨ・ロホを防衛した。
「ログリッチがメカニカルトラブルを起こした後、何度かアタックがあった。ステージ勝利は行方が決まったわけではなく、何人かは逃げようとした。かなり速いステージだったけど、私にとってはどちらかというと静かなステージだった。逃げ切りが終わるまで長い時間がかかったが、その後ヴィスマチームが本当に素晴らしいコントロールを見せた。もちろん今日も簡単ではなかったため、予想以上に難しかったことは確かだ。
カーデン・グローブスの勝利には驚かなかった。彼はとても上手に上れる。本当に素晴らしく才能があって一流だ。今日、同じオーストラリアの彼が勝ったことをうれしく思った。
2012年に行われた(明日の)クイトゥ・ネグルの映像を見た。かなり壮大で、かなり難しい。私たちはここまでも難しい上りをいくつかこなしてきたが、これはそのリストにまた加わると思う」とオコーナーは翌日の決戦を前にコメントを発した。
ヤングライダージャージを守ったカルロス・ロドリゲスは「集団がメカトラブルで遅れたプリモシュ・ログリッチを待っていたかどうかは分からない。彼らは間違いなくアタックを続けた。僕自身はレースを速くしたくはなかった。不運な瞬間にパンクしたせいで彼がタイムを失うのは不公平だからだ」と当時の状況を語った。
「でも結局、全員一緒に到着した。これが結局大事なことだ。逃げ集団をめぐる激しい戦いを予想していたが、その通りになった。ワウト(ファンアールト)が第1集団に加わると予想していたが、彼はそうしなかった。ヴィスマ勢が一日中コントロールしていた。かなり速いステージだった。結局、全員が疲れて到着したと思う。明日は脚に疲労があることが私にとっていい結果につながるような気もする」(カルロス・ロドリゲス)
翌日の第15ステージはいよいよ第2週最大の山場。インフィエスト~バルグランデ=パハーレス クイトゥ・ネグル間の142.9kmで争われる。フィニッシュとなる超級山岳クイトゥ・ネグルはフィニッシュ前約3kmに、勾配20%ゾーンが「100m×5か所」も散らばるという凄まじさ。フィニッシュ後に真紅のリーダージャージを誰が着用するのかに注目したい。 文・山口和幸
山口 和幸
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