【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第14ステージ】山岳区間でスプリント勝負…グローブスがファンアールトを制して大会通算6勝目
今大会の最年少、20歳デルトロは今シーズン初めのブエルタ・アストゥリアス・フリオ・アルバレス・メンドで総合優勝するなど、日程の短いステージレースで成功を収めている。しかし、ポイント賞と山岳賞のリーダージャージを持つファンアールトのヴィスマ・リースアバイクがメイン集団の主導権を握り、タイム差を2分以内にするようにコントロールしたため、逃げ集団がゴールまでそのまま行くのは不可能だった。
6選手のリードは、この日の勝負どころと思われた登坂距離22.7kmのプエルト・デ・レイタリエゴスに差しかかると1分に縮まる。ナルバエス、フリーゴ、テハダが前に出て、先頭は3人に絞られた。メイン集団はキアン・アイデブルックス(ヴィスマ・リースアバイク)が先頭でペースを上げる。
ナルバエスは峠の最後の7kmになると単独になった。メイン集団はステフェン・クライスヴァイク(ヴィスマ・リースアバイク)が集団の先頭に立った。このクライスヴァイクのペースメークによってナルバエスの野望はフィニッシュまで残り19.5km、山頂まで3kmの地点で終わりを迎えた。
ログリッチは最後の下り坂でメカトラブルに見舞われたが、チームメートのダニエル・マルティネスに自転車を提供されてすぐに集団に復帰。事なきを得た。ステージ優勝争いは60人ほどの集団によるスプリント合戦に。エドワルト・プランカールト(アルペシン・ドゥクーニンク)の牽引によっていいポジションからスプリントしたグローブスがファンアールトに僅差で先行し、今大会2度目のステージ優勝を遂げた。
4度目のステージ優勝を狙っていたファンアールトは届かなかったが、ポイント賞と山岳賞争いでは大差で1位を守り続けることになった。
「本当にいい気分だ。あのようなスプリントになるとは思っていなかったけど、ヴィスマチームがそれをコ ントロールし、ワウト(ファンアールト)との1対1のスプリント勝負は最高だった」(グローブス)
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