ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤ

　MotoGPタイGPは、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤが見事なレースを見せ優勝。タイトル争いのライバルであるホルヘ・マルティン（プラマック）との差を17ポイントに縮めた。 【ギャラリー】15年ぶり日本人ライダーの王者誕生！　Moto2チャンピオン小椋藍、喜び噛みしめる 　スプリントではマルティンの後ろ、3位でフィニッシュし、差を2ポイント広げられていたバニャイヤだが、決勝では逆に5ポイント差を縮めることに成功した。 　今季は残り2戦、現状では次戦マレーシアGPでタイトル獲得を決める可能性が残っているが、バニャイヤは意気揚々とタイを去ることができた。 　ウエットコンディションで行なわれたレース中、僅かなミスも許されない中でバニャイヤは自身に迫ってきたマルク・マルケス（グレシーニ）も利用してレースを進めようとしていたようだ。マルケスの転倒により、マルティンとの差をより大きく広げることはできなかったが、ウエットでの勝利は2005年にバイクでレースを始めて以来初めてとのこと。本人にとって大きな自信になったという。 「今シーズンは自分にとって最高のシーズンだが、同時に最も多くのミスを犯し、最も多く転倒したシーズンでもある」 「勝ったことはとても重要で、それをウエットコンディションで達成できたことは僕に大きな力とモチベーションを与えてくれた。昨日のようにポイントを失うのではなく、こういうふうにポイントを獲得しなければならない」 「この勝利を僕のチームに捧げたい。今朝は特にブレーキングのフィーリングが良くなかったので、懸命に働いてくれたんだ。彼らのおかげで、すべてを完璧にすることができた」 　バニャイヤはシーズンラストの2戦に向けて、モチベーションは十分。今週末から学んだことも力に、逆転タイトル獲得を目指すと意気込んだ。 「モチベーションは非常に高いんだ。今週末はどこが間違ったか分かっているし、もう間違えないだろう。同時にホルヘが特別な状態に入っていることも分かっているけどね」