今後の価格上昇は避けられない?大阪・名古屋などの新築・中古マンション市場動向を徹底解説! 価格推移と注目物件も【2024年10月最新市況】
関西・中部圏の中古マンション市況【2024年8月】
次に中古マンションの市況を見ていく。近畿圏の成約価格は3,084万円(前年同月比4.9%増)、中部圏は2388万円(前年同月比2.8%増)だった。 関西エリア(大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県) 近畿圏の中古マンション成約件数は前年比プラス2ケタ増、コロナ禍前の水準を大きく上回った。 新規登録物件数も前年比プラス2ケタ増となり、20カ月連続で前年同月を上回った。成約㎡単価は14カ月連続で前年同月を上回り、高額な中古マンションに対する強い需要がみられた。新規登録㎡単価は、3カ月連続で前年同月を上回り、高額な売り物件が増える動きが続いている。 成約件数をエリア別にみると、大阪市と大阪府北部(池田市・箕面市・豊中市・吹田市・摂津市など)、神戸市、阪神間(尼崎市・西宮市・芦屋市・宝塚市・伊丹市)などが2ケタ増となり、全体の取引を引っ張った。一方、滋賀県では前年同月比28.9ポイントの減少。 成約㎡単価は大阪市と京都府他、兵庫県他(神戸市と阪神間を除く兵庫県内)、神戸市は2ケタ上昇となった。大阪市は14カ月連続で上昇し、依然として高額物件に対するニーズが続く状況にある。 下のグラフは、過去3年間の近畿圏(関西)の中古マンション価格(成約㎡単価、在庫㎡単価)と在庫件数の推移を示す。 近畿圏(関西)の中古マンション在庫件数、成約㎡単価、在庫㎡単価の推移中部エリア(富山県・石川県・福井県・岐阜県・静岡県・愛知県・三重県) 成約件数・新規登録物件数ともに前年同月比アップ、成約価格は平均で2,388万円と前年同月比2.8ポイントアップ。平均成約㎡単価と新規登録㎡単価もアップしており、全体の市況は好調を維持している。 特に平均成約㎡単価と成約価格は、専有面積が前年同月比・前月比ともに減少するなかでもアップしている。 エリア別に見ると、各県でバラツキはあるものの、全体的には北陸や岐阜、三重ではマイナス傾向が出ており、静岡で堅調な取引が続いている。