「年収1000万円以上の人がいい」よりも結婚が遠ざかる…41歳の婚活女性が挙げた衝撃的な"結婚相手の条件"
■「だって、車が国産車だったから」 ところが、T恵さんの婚活は予想よりも難航した。1年あまり婚活をしてみた結果、「このままでは一生結婚できない気がするんです」とT恵さんは私の運営する相談所の門をたたいた。 話を聞いてみると、T恵さんが言っていた「独身で定職がある人なら誰でもいい」というのは“ウソ”だった。 T恵さんは、紹介してもらった男性をことごとくお断りしていたのだ。 「独身で定職がある」同い年の会社員を紹介されて、「だって、車が国産車だったから」という理由でお断りしたときは、「二度と紹介しない」と友人に呆れられたという。 断る一方ではない。別の友人に紹介してもらったのは、5歳上の会社員。バツイチだが、大手企業勤務でまじめそう。それほど惹かれたわけではなかったけれど、「結婚相手にはこういう人がいいのかも」と思えたので「また会いたい」という意向を伝えた。 ところが、相手から断られてしまったのだ。表向きは「自分にはもったいない相手だから」という理由だったが、「きっと何かほかの理由があるのだろう」と察してT恵さんは落ち込んだ。 ■「ウソつきリスト」ではいつまでも出会えない そんなことが続くうちに、T恵さんは婚活に疲れてしまったという。T恵さんの婚活がうまくいかない理由ははっきりしている。「ウソつきリスト」のせいだ。 婚活を始める人たちに、私は「理想の人リスト」を作ることを勧めている。けれど、T恵さんのように「(人から)ぜいたくだと思われる」などと考えて、本心とは違う「ウソつきリスト」を作ってしまうと、本当に出会いたい相手には絶対に出会えない。 「どんな相手と結婚したいのか」「その人とどんな結婚生活を送りたいのか」は自分にしかわからない。「理想の人リスト」を作るには、自分の本心に向き合うことが必要だ。 T恵さんのような婚活女性は、実は多い。 「年収1000万円以上の人がいいなんて言ったら、何様だと非難されそう」と人の目を気にしたり、「地方公務員なら両親も喜んでくれる」と親の希望を条件にしてしまったりする。その結果、自分が本当に出会いたい相手に出会えず、婚活自体がつらいものになってしまうのだ。 婚活は、本来はもっとワクワクするもの。恋愛と違って、「自分が出会いたい相手を自分で選べる」のが婚活の最大のメリットだ。 もちろん断ったり断られたりすることはあるけれど、自分の「理想の人リスト」をしっかり持っていれば、「この人は、自分には合わなかっただけ」と割り切ることができるから、必要以上に落ち込むことはない。