重要な飲み会のセッティングはこれをやれば絶対に外さない…仕事のできる人がやっている「場所選び」の鉄則
飲み会をセッティングする際に選ぶべき正解の場所はどこか。編集者の戸賀敬城さんは「飲み会のお店選びで大切なのは、キーパーソンの自宅の最寄駅沿線にあるお店を選ぶことだ。帰りのことまで気を遣えば、好印象を与えられる。一方で、これを破ってまでほかのお店をセッティングするのであれば、それ相応の理由が必要だ」という――。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は、戸賀敬城『ビジネス会食の技術』(三笠書房)の一部を再編集したものです。 ■普段から「お客様を主役にする」ことを徹底する 飲み会をするうえで、絶対に忘れてはいけない原則があります。 それは、お客様を舞台の「主役」として扱うことです。 たとえば、私たちがクライアント企業と飲み会を開くとき、編集部側の主役は編集長の私かもしれませんが、あくまでも飲み会という舞台の主役は、決裁権を持った相手のキーパーソンです。 たとえ飲み会の会計は編集部が持ったとしても、広告のためにお金を出してくれるクライアントがやはり偉いわけですから、絶対に相手を立てなければなりません。 だからこそ、私は「演出家」に徹するようにしています。お店を選ぶときは、相手が苦手な食べ物を出すお店を避けるのは当然ですが、できるだけ喜んでもらえるように心を砕きます。 「そんなの当たり前だ」と思われるかもしれません。しかし、普段から強く意識していないと、思いがけず失礼な態度をとってしまい、相手を主役として立てることができません。 私も普段から編集部員たちに、「お客様を主役にしろ!」と口を酸っぱくして言っているのですが、それでも無意識のうちにミスを犯してしまいます。
■シャンパンはおかわりするな! 以前に、こんなことがありました。クライアント企業の社長を接待する飲み会でのこと。メンバーは、社長と私のほかに、自社の広告営業の担当者と若手の編集部員の4名。 「せっかくだからシャンパンを開けましょう」ということになり、高級シャンパンを頼んでみんなで乾杯しました。 そこまではよかったのですが、1杯目のシャンパングラスを飲みほした営業担当と編集部員が、いつのまにかシャンパンを次々とおかわりしはじめたのです。 私の指導不足が原因であるのはもちろんですが、「お客様が主役」と考えれば、これはあってはならない振る舞いです。 高級シャンパンは値段が張ることもありますが、ビールなどとは違って特別なお酒と言えます。少なくともクライアントのためにシャンパンを開けたのです。それにもかかわらず、編集部員たちが次々とおかわりしてしまった……。 相手の社長から強く勧められたのであれば別ですが、基本的にシャンパンは社長のために残しておき、自分たちは「ビールにしておきます」「最近、尿酸値が気になるので焼酎にしておきます」などと言いながら、別の飲み物を頼むのがマナーです。 ■食事のペースもお客様に合わせるのが正解 「お客様が主役」を前提にすると、食事やお酒のペースも相手に合わせるのが正解です。若手など「脇役」のメンバーの中には、会話にうまく入っていけず、食事やお酒のペースが上がってしまう人がいますが、これもまた相手に失礼です。 相手がお酒をあまり飲まないケースでは、お客様から勧められない限りは、勝手に自分たちのお酒を頼むのは問題があります。 タバコを吸いに席を外すなどもってのほか。お客様がタバコを吸いに行くタイミングで一緒に席を外すならまだ許されるかもしれませんが、相手が吸わないなら我慢すべきです。