「空間エンターテインメントを変える」 アプリ開発者がApple Vision Proに寄せる期待
森本氏は、空間コンピューターとしてのApple Vision Proに大きな期待を寄せています。 「映像の解像度や、体験の品質そのものが従来のデバイスに比べて圧倒的にレベルが高いことから、今後はさまざまな空間エンターテインメントがApple Vision Proのプラットフォームに集約される可能性があると考えています。エンターテインメントをはじめ、医療や建設、能力拡張や生産性向上を目的としたバーチャルトレーニングの限界をApple Vision Proが押し上げることで、新しいビジネスも生まれると思います」 森本氏は、記者説明会の壇上で示した、データプラットフォームサービスのStatistaによるレポートは「今後5年間でApple Vision Proが累計3,000万台の販売数に達する」ことを予測しています。このデータを踏まえて、森本氏は「今後のApple Vision Proの普及拡大を視野に入れつつ、Graffityとして挑戦したいことが2つある」と話します。 ひとつは、空間ゲームのメガヒット作を生み出すこと。森本氏は「今後もさまざまなタイプのゲームを開発して、その中から多くの反響を得たタイトルやジャンルを見極めて伸ばす」ことを目標に掲げています。 ふたつめは、AR技術を通じて「人と人とのつながり」を豊かにすること。森本氏は「コミュニケーションにフォーカスしたサービスにも間違いなく大きな可能性があり、そこに向けてプロダクトを送り出したい」と続けながら、「空間ゲーム」と「空間コミュニケーション」を事業の柱として育てることに注力したいと語りました。 筆者は、Shuriken Survivorで複数の友だちと一緒にマルチプレイが楽しめる環境を森本氏にリクエストしました。今後、visionOSの開発環境がより充実するほど、Shuriken Survivorに新しい機能が追加されることも期待できそうです。
山本敦