「空間エンターテインメントを変える」 アプリ開発者がApple Vision Proに寄せる期待
ゲームの目的は、邪悪な忍者軍団から城を守ること。プレイヤーは両手を構えて、手裏剣を投げるように重ねた両手をこする動作で敵に手裏剣を当てて倒します。的となる敵に視線を合わせて、正確に手裏剣を狙い撃つことがゲームクリアのポイントです。 プレイを進めていくと、画面にはさまざまな武器のアップグレードや「城」のダメージを回復できるアイテムが現れます。アイテムが表示されているパネルに手裏剣を当てるとゲットできます。 筆者も、Graffityが開催した新作ゲームの記者発表会で「Shuriken Survivor」を遊んでみました。ひたすら手裏剣を投げて敵を倒すだけなので、ARゲームを初めて遊ぶ方もシンプルに楽しめると思います。次々と迫り来る敵の忍者を倒しまくるうちにストレスも解消され、極上の爽快感が味わえました。一定時間にわたって城を守りながら敵を倒し続けると「ボス戦」も控えているそうです。残念ながら、筆者はそこまで到達できなかったので、アプリの発売日以降にリターンマッチを挑みたいと思います。
■Unityを活用しながら独自の体験をつくり上げた 記者説明会では、GraffityのシニアUnityエンジニア、小林慶祐氏が「Shuriken Survivor」の開発秘話を語りました。 空間ゲームならではのワクワク感と心地よい体験を実現するために、Graffityの開発チームはゲーム環境の中にいくつも独自の最適化を図っています。 例えば、ゲームのプレイ時間。Apple Vision Proは質量が600gを超えるデバイスなので、長時間装着していると疲れる場合があります。ひとりのユーザーが1日の中で平均1~2時間に渡ってApple Vision Proを装着すると想定した場合、小林氏は「ゲームは1回あたり5~10分程度、短時間で楽しく遊べるものがベスト。短時間で何度もプレイしたくなるような体験を目指した」と振り返ります。そのために注力したことは、敵やアイテムの出現パターンがランダムに変わる「ローグライク」なシステムを導入することでした。