【プレビュー】王者は決するも選手権は大混戦!12月のカタール決戦を制するのは? 今季最後のスプリントも…第23戦カタールGP|F1
サーキットの特徴(ロサイル・インターナショナル・サーキット)
約1kmのメインストレートが特徴的なロサイル・インターナショナル・サーキット。右コーナーが10、左コーナーが6つで構成された時計回りのレイアウトで、決勝は1周5.418kmのコースを57周で行う。 中高速コーナーが連続する区間は、マシンには高いコーナリング性能が求められる。また路面が粗くグリップレベルが高いことも相まって、ドライバーには激しい横Gが連続して襲いかかり、身体への負荷が大きい。 このコース最大のオーバーテイクポイントは、DRS区間が設置されるメインストレートの先にある1コーナー。セクター3区間からDRS検知ゾーンを通過し、最終のターン16へといかに入っていくのか、駆け引きにも注目したい。ターン1で勝負が決しなくとも、そこからのトラクション重視により、ターン4までもつれるような接戦も大いに見られる。
2023年カタールGPの結果
2023年F1第18戦、カタールGP決勝は2023年10月8日に行われた。 この決勝を前に、ピレリのタイヤ事情から特殊なルールが設けられた。ロサイル・インターナショナル・サーキット内のターン12~13などの段差について、走行時にタイヤへ深刻なダメージを負う可能性があるとして、決勝では使用コンパウンドに関係なく、新品タイヤなら18周までしか走行できないことに。 ユーズドタイヤの場合は、そのタイヤでプッシュラップ(アウトラップ、フォーメーションラップなど含まず)を行った周回数分引かれる。 レースは57周で行われるが、18×3で最大54までにしかならない。つまり、一つのタイヤで18周が上限となったことで、各チーム最低3度のピットストップ、第4スティントまで走ることが必須となった。もしタイヤの周回上限を超えた場合は、ブラックフラッグで失格になる。 各ドライバーごとに持ちタイヤのコンパウンド数、新品&中古のセット数がバラバラという中、57周の決勝ではこれまでにないほどの高度なタイヤ戦略が要求されることになった。 そして土曜日のスプリントレースにおいて、セルジオ・ペレスのマシンはグラベル上で出火し、消火作業をしたためにマシンに手が入った。これがパルクフェルメルールに抵触するとして、ペレスはピットレーンスタートとなる。 カルロス・サインツのマシンからは燃料漏れが確認され、こちらは出走することができず。サインツはグリッドに着けずにDNSとなった。これでカタールGP決勝は19台で競うことに。 各ドライバーは第1スティントに多くがミディアムを選択。ルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタス、リアム・ローソン、ケビン・マグヌッセンがソフトを。ピットレーンのペレスはハードをチョイスした。 レースがブラックアウトとなり、ポールスタートのマックス・フェルスタッペンがトップでターン1へと飛び込む。メルセデス2台が同士討ちで絡む状況となり、ハミルトンはそのままグラベルでマシンストップとなった。ジョージ・ラッセルは大きく順位を下げ、オープニングラップの途中でセーフティーカー出動となっている。 SCの時点でトップはフェルスタッペン、2番手オスカー・ピアストリ、3番手フェルナンド・アロンソ、4番手チャールズ・ルクレール、5番手エステバン・オコン、6番手ランド・ノリス、7番手ピエール・ガスリーと続き、8番手には角田裕毅となった。 SC中、4周目の終わりとともにソフト勢がピットに入ってきて、タイヤ交換を行う。そして5/57周目からローリングスタートでレース再開となった。 レーススタートの際、ニコ・ヒュルケンベルグは14番グリッドではなく、サインツの入るはずだった12番グリッドからスタートしたとして、10秒のタイムペナルティが科された。 角田は10/57周目に最初のピットインを済ませ、ミディアムからミディアムへとつないだ。一度最後尾に回ったものの、角田はこれでクリーンエアでの走行となる。ここから各ドライバーが徐々にタイヤチェンジへと入っていった。
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