池田が逆転のうっちゃりで2年連続のアマ横綱 福崎は高校生として初めて幕下最下位格付け出しの資格を取得
◇第73回天皇杯 全日本相撲選手権大会(1日、東京・両国国技館) 史上初めて昨年と同じ組み合わせとなった決勝は、池田俊(23)=ソディック=が今年の学生横綱でモンゴル出身のトワードルジ・ブフチョローン(日体大4年)を取り直しの末、逆転のうっちゃりで下して2年連続のアマ横綱に輝いた。 【写真】高校生で8強入りした樟南高3年・福崎 V2は21、22年の中村泰輝(日体大、現大関・大の里)以来、10人目の快挙となった。 昨年は学生(金沢学院大)で優勝、今年は社会人として頂点を極めたが、その道のりは全然違う。「学生時代は毎日、練習してましたが、社会人では3分の1に(練習量が)減りました。体力も落ちました。それでも基礎を中心になんとか工夫してやってきて優勝することができました。うれしいですね」と笑顔。 今年は世界選手権の無差別級で優勝するなど実力はトップクラス。今年1月の能登地震で被災した石川・七尾市出身だ。「優勝をテレビで見てくれて、少しでも勇気を与えられたら、そんなすばらしいことはありません」。 鹿児島・樟南高3年の福崎真逢輝(ふくざき・まある)は得意の突き押しで8強入り。昨年9月に基準が改定されてから高校生として初めて大相撲の幕下最下位格付け出しの資格を取得した。 「目標? プロに行きたいです。人として勝っておごらず負けて腐らず。感謝の気持ちを忘れずに応援してもらえる力士になりたい。好きな力士は武双山関(現・藤島親方)です」と笑顔で話していた。
報知新聞社