座っていてOK?接客バイトの“立ちっぱなし問題”解消を目指す「イス」が登場…従業員と雇用主のギャップから見えた実態
働き手と雇用主による意見交換の活発化を期待
――公式サイトでは、座って働くことについて、どんな声が寄せられている? 現状ですと従業員としても、お客さんとしても「座っての接客は問題ない」という考えの方がほとんどでした。回答者は、20代が最も多く、とくに男性がより多くご意見をくださっています。 意外にも、現在アルバイトとして働かれている方ではなく正社員の方が多く回答をしてくださっており労働時間が長い分、働き方に関して意見をもたれていて、世の中を変えていきたいという気持ちがある方がたくさんいらっしゃると感じました。 座りたい理由としては、年齢や体調不良によって「立ちっぱなしの業務がきつい」という意見が多く、顧客側の意見としてもサービスに対する感謝を含めて店員さんの負担を減らしたいという意見が多かったです。 ――このプロジェクトが広まることで、どんな社会が実現する? 「座れるアルバイト」が増えることで、年齢や身体的な問題などで働きたいけど働けない方にも、働く選択肢を提供することができると考えています。働くことは収入を得る目的以外にも、社会との関わりを保つことで幸福度を高める意味もあると思いますので、いまよりも多くの人が幸福になれる社会の実現を目指していきたいです。 また今回のプロジェクトをきっかけに、座って働くこと以外にも、きっかけがないだけで「この当たり前は変えてもいいのでは?」という価値観を変えていく世の中の流れ、働き手側と雇用主側の意見交換が活発になること期待しています。 「マイナビバイトチェア」は今後、市販が予定されている。時期としては5月中旬を目途とし、現在試験導入中の企業からの結果が集約ができ次第、案内するとのことだ。 このプロジェクトが働き方の多様化や労働環境の改善にどのように貢献していくのか、これからも注目したい。
プライムオンライン編集部