「これは…日本の戦闘機か?」消息不明の一部を発見。第二次世界大戦中のものの可能性も
世界を旅する釣り人であり、釣り具メーカーのツララ(エクストリーム)のフィールドスタッフもつとめる前野慎太郎さんが、世界各地での釣行で遭遇したエピソードをレポート。今回は、パプアニューギニアへの釣行時に遭遇した奇跡的なハプニングについて、お伝えしよう。 【画像】「エンジンと思しき部分は水没…」日本の戦闘機の残骸
豊かな自然が残るパプアニューギニアの最奥地を目指す
ルアマガ+をご覧になっている皆さま、こんにちは。前野慎太郎です。今回ご紹介するのは自然豊かなパプアニューギニアでの出来事。 電波など無い密林が続くこの国で、未開の地を求めて船を借り出し、まっさらなフィールドを求めて果敢に挑んだ結果、帰りのためにキープしていたガソリンを盗まれジャングルに取り残される…。そんな絶望を味わった旅の一部始終をご紹介いたします! 皆さんは、パプアニューギニアという国をご存じでしょうか? 聞きなれない名前かもしれませんが、実は日本からさほど遠くなく、オーストラリアの北方にあるニューギニア島の東側半分と、その付近の島々からなる国です。 この国には古くから先住民が住んでおり、独特の文化や風習が今なお受け継がれています。公用語は英語ですが、クレオール言語のトク・ピシン語も話されます。ジャングルの奥地に入ると村々で言語が違う場合もあり、その言語数は細かな違いも含めると800以上にもなるそうです。 また、国土の大半を熱帯雨林が占めており、そこで育まれる生態系には極楽鳥などをはじめ、数多くの生き物が生息しており、豊かな自然が魅力的な国なのです。 20代前半で、体力・気力ともにあふれんばかりの私は「誰も行ったことがない、最奥の地に行ってみよう」と息まいて、意気揚々と首都ポートモレスビーのジャクソン国際空港に降り立ったのでした。
現地に到着し、まずは聞き込み調査。物価の高さに不安がよぎる
入国審査を通過して空港の自動ドアを抜けた瞬間、ぶわっと身体を包み込む南国特有の生ぬるい空気が旅の始まりを私に告げます。Wi-Fiもほとんど普及していなかった当時、情報は自分の足で稼がなければいけません。食べ物や宿の相場、治安やお国柄など、英語の指さし会話帳を片手に、かたっぱしから聴き込みを開始します。 その過程で驚いたのは、なんと物価の高いこと。扇風機しか付いていないゲストハウスで1泊4000円という、貧乏旅人の私からすれば目が飛び出そうな価格です。食べ物も高額で、かつ美味しくないという有様。今後の出費を考えると予算が不安でなりません。