年越し蕎麦で食べたい!「郷土蕎麦」12選
長野 すんきそば
木曽カブと呼ばれる赤カブの菜を、塩を使わず乳酸菌で発酵させた木曽地方の漬物「すんき」を、かけ蕎麦にのせたもの。
福井 おろしそば
たっぷりの大根おろしと削り節、刻みねぎをのせる。嶺北地方を中心に食されている。報恩講の夜食として発展した。
京都 茶そば
お茶どころ宇治ならではのもので、蕎麦に小麦粉、宇治抹茶、食塩を加えて打つ。江戸中期に誕生したといわれる。
島根 出雲そば
蕎麦を殻ごと挽く、挽きぐるみを使ったもの。三段の丸いお重に盛り込み、この重を割子と呼ぶことから割子蕎麦ともいう。
山口 瓦そば
明治10年の「西南の役」で兵が瓦で野菜を焼いて食べたことに由来。茶そばに錦糸卵や甘辛く煮た牛肉などをのせる。
徳島 祖谷そば
蕎麦の名産地、三好市の祖谷地域の蕎麦粉を用いた十割蕎麦。太く短く、香りが強い。具はかまぼこ、油揚げ、青ねぎなど。 協力/農林水産省 うちの郷土料理、まるごと青森、おいしい山形、福井県観光連盟、岩手県観光連盟、京都 宇治 伊藤久右衛門 ※この記事は『サライ』本誌2024年12月号より転載しました。 『サライ』12月号大特集は『「麵」の大国ニッポン』 購入はこちら 取材・文/鹿熊 勤 撮影/寺澤太郎