経営危機だった17年前のクリスマス 今年の聖夜は東証上場 アルピコホールディングス、再生の軌跡
アルピコHDが再生計画終結 2年前倒し、立て直しにめど=2011年3月31日付
アルピコグループの持ち株会社アルピコホールディングス(HD、松本市)が、2007年の債務超過判明を受けて取り組んできた事業再生計画を、10年度までの3年で終結させることが30日、分かった。当初08~12年度の5年を想定していた再生を2年前倒しする。収益基盤を安定化させ、借入金を圧縮するなど、経営立て直しに一定のめどが立ったとみられる。31日に堀籠義雄HD社長が会見を開いて発表する。
スーパー「デリシア」誕生 ホテルなどグループ再編で基盤強化
■アップルランドとマツヤ、合併へ 店名は「デリシア」=2016年1月21日付 アルピコグループの持ち株会社、アルピコホールディングス(HD、松本市)は20日、傘下でスーパーを展開するアップルランド(松本市)と、完全子会社化した同業のマツヤ(長野市)を4月1日付で合併すると発表した。社名は「デリシア」とする。アルピコHDは、3年間で30億円以上かけてマツヤ全店の改装・建て替えを進める方針。店名も順次「デリシア」に統一する。小売業界の競争環境が厳しさを増す中、グループ内の流通2社を統合して競争力の強化を目指す。 ■アルピコHD、グループ再編 事業ごとの専門性高め、基盤強化=2022(令和4)年2月15日付 アルピコホールディングス(HD、松本市)は14日、4月1日付でグループ会社を再編すると発表した。東洋観光事業(茅野市)が担う宿泊事業とリゾート事業を2社に分割する他、バスやタクシーの交通事業をアルピコ交通(松本市)の系列にまとめる。事業ごとの専門性と一体感を高め、経営基盤を強化する。
アルピコHD黒字回復 売上高、初の1000億円超=2019(令和元)年6月1日付
アルピコグループの持ち株会社アルピコホールディングス(HD、松本市)は31日、2019年3月期連結決算を発表した。17年度に新規出店、開業したスーパーやホテルの売り上げが通年で計上されたことなどで、売上高は前期比1・9%増の1002億6300万円。各事業で大型投資が一段落したこともあり、経常利益は25・3%増の9億2700万円。前期に松本市のホテル翔峰の評価損に伴う特別損失を計上した反動で、9億7200万円の赤字だった純損益は4億9千万円の黒字となった。