デスクワーク効率を爆上げする4万円「小型キーボード」 パソコンを買い替えても文字入力の感覚が変わらない
柔らかく、深みのある打鍵感は、長時間の文字入力を続けても疲れにくい。キートップ(キー上面部分)も全体が緩やかなカーブを描いており、指を滑らすように動かしても引っかかることがない。ポインティングスティックはWindowsパソコン「ThinkPadシリーズ」でおなじみのもので、スティックを傾けた角度で素早い操作も可能となっている。タッチパッドは側面、前面の計4カ所に備わっており、動画編集アプリなどで多用する機能を割り当てると、生産性が大幅にアップする。
マウス操作もキーボードで行う仕様としたため、操作時に動かないようにと重い作り(830グラム)にはなってしまった。しかしこのコンパクトなボディのなかに多くの機能を搭載したことから、高価であっても大ヒット商品となっている。 ■世界的トレンドとなったキーレイアウト タイピング時の打鍵感は、高級キーボードに求められる重要な要素の1つ。多くのメーカーはメカニカルスイッチと呼ばれる機構を採用している(上記HHKB Studioも同様)が、東プレの「RC1 Keyboard」は、静電容量無接点方式というスイッチを採用している。
キーを底まで押し込まなくても文字入力ができる。慣れてくるとキーの押し込み時の重さが気にならなくなり、頭で考えた文章やコードが指を伝わり、瞬時にパソコンの画面に表示されるような感覚にもなってくる。底突きしなくてよいため、手が痛くならないというメリットもある。 もともとは、銀行をはじめとした金融機関などでのデータ入力キーボード用として開発された技術。着実な入力ができる操作性と信頼性、1億回以上の打鍵テストをパスした高い耐久性を持っている。その質実剛健な作りが個人用キーボードとしても求められ、REALFORCEシリーズというブランド名で多くのモデルを送り出してきた。
RC1 KeyboardはREALFORCEシリーズのなかで、コンパクトカテゴリーに位置するキーボードだ。多くのキーが凝縮したレイアウトだが、カーソルキーを含め操作はしやすい。近年、海外を中心に従来の70パーセントサイズという意味を込めて70 keyboardと呼ばれる小型高級キーボードが流行しつつあるが、そのトレンドに近づいた配列になっている。ファンクションキーを含めたレイアウトとして、合理的なのだろう。