大谷翔平“バスケの神様”に並んだ「今年の男性アスリート」2年連続3度目 最多はT・ウッズ、レブロンら4度
ドジャース・大谷翔平投手(30)が23日(日本時間24日)、米AP通信による「今年の男性アスリート」に選出された。昨年に続いて2年連続3度目の受賞。1931年から続く歴史ある同賞を3度受賞したのは、野球界では初めてで、自転車のL・アームストロング、ゴルフのT・ウッズ、バスケのL・ジェームズ、M・ジョーダンに続いて5人目の快挙となった。各競技の“神様”に仲間入り。今季も表彰ラッシュが続き、主要タイトル&表彰は「17冠」となった。 大谷がついに神の領域に足を踏み入れた。AP通信の「今年の男性アスリート」に2年連続で選ばれた。74人の投票で48票を集める圧勝。94年続く由緒ある賞を3度以上もらったのは紛れもないビッグネームだけだが、全世界で絶大な影響力を持つ“バスケの神様”ジョーダンに並んだことには大きな価値がある。 球界ではドジャースで通算165勝を挙げた伝説的左腕のS・コーファックスの2度を抜いて史上最多。AP通信の表彰インタビューで大谷は「とても光栄。全ての努力が報われた。来年も受賞できるようにしたい」とコメントした。レジェンドたちと肩を並べたことについても「マイケル・ジョーダンや、タイガー・ウッズが活躍して、米国で成功する姿を見てきた」と喜びを示した。 ド軍加入1年目だった今季。昨年9月に右肘手術を受けた影響で打者に専念したが、MLB史上初の「50―50」(50本塁打&50盗塁)を達成して54本と130打点で2冠王にも輝いた。3度目のMVPをつかんだだけでなく、初のポストシーズン出場で、ワールドシリーズ制覇もつかむ、偉業続きの1年だった。24年はパリ五輪も開催され、投票で2位だった競泳のL・マルシャン(フランス)は22歳にして4つの金メダルを獲得したが、大谷のインパクトが上回った。 来季は投手復帰して、二刀流に再挑戦する。昨年9月に右肘、今年11月には左肩の手術を受け、状態は心配されるが「まだ可動域は完全ではないが、かなりよくなっていると感じている。痛みはない。違和感は少しあるが、確実に少しずつよくなっている」と明言。「個人の目標は、開幕戦に完全に回復すること。投手も打者もできるようになれば最高」と続けた。すでにキャッチボールを再開させている。 バスケやゴルフ、サッカーなどと比べると国際的な知名度に劣る野球。世界中に野球が広まることを願って、大谷も日本の小学生にグラブを配り、23年WBCにも出場し、28年ロス五輪出場に意欲を示すなど、積極的に動いてきた。海を飛び越えて米国の地で活躍を続け、日本、野球界にとどまらず、名実ともに世界のスポーツ界の顔になっている。 デコピン 犬人気に貢献 〇…大谷はAP通信のインタビューの中で、愛犬デコピンの人気ぶりについても言及した。コーイケルホンディエは希少犬種とあって「この犬種が減ってきているので、彼が人気になることで、増えることを願っている。少しだけ犬人気に貢献できた気がするし、デコピンも喜んでいると思います」とニコリ。今季は始球式に登場するなど話題になり、この日も米国でも有名なシェフ・松久信幸氏が自身のインスタグラムに大谷、デコピンとの写真を公開した。
報知新聞社