伝説のキャバ嬢から年商35億円経営者へ。愛沢えみり「女性が活躍し続けられる社会を目指したい」
子育てによって業務効率化に拍車がかかった
水野:娘さんとの暮らしについてもお伺いしたいのですが、だいぶ心境の変化もあったと聞いています。 愛沢:出産する前までは、「妊娠・出産・子育てをしながら、バリバリ働こう」って意気込みだったんです。でも、いざ産んでみると変わるものですね。もう子どもとの時間が愛おしくて愛おしくて。常に子どもといたい、いられて幸せっていう完全ママモードになってしまいました。 自分の変わりように自分が一番、驚きました。「ママになるために生まれてきたんだ」とすら思うのですから。 水野:劇的な変化ですね。まさにステージが変わって、気持ちも一新されたということ、正直、男性にはそこまでの変化って感じられないですもんね。 愛沢:そうですね。あわせて私は、付き合う友達にも変化がありました。ママ友と話す機会が増えたことで、「子どもを育てながら働くことの難しさ」を知ることもできました。 働きたい気持ちはあるのに、どうしてもワンオペにならざるを得なくて、仕事ができない。それって、とてももったいないことだなとも感じましたね。 水野:新たな視点が開けたというか、言い換えれば女性として生きることの難しさも知った、ということでしょうか。 愛沢:ええ、そうですね。もちろん私自身、仕事も会社の経営もあるので、べったり子どもといるわけにはいきません。でもだからこそ、「自分でやるべきことをしぼる」「短時間で集中できる環境を整える」「スケジュール管理を徹底する」ことを自分に課しました。 その結果、より効率よく業務が進むようになり、おかげでYouTubeの撮影にもしっかり時間がとれるようになりました。 水野:まさにその気付きをくれたのが娘さん、ということですね。 愛沢:本当に娘には感謝しています。そうした行動の転換って意外と自分からは出てこなくて、外的要因によって生まれるものなのだなとつくづく感じています。 水野:それほどまでに可愛いのだなと思うと同時に、やはり男性経営者にはないしなやかさ、優しさを感じます。