飛び級できる!? A代表に呼びたいU-23日本代表選手6人。将来有望の若武者たち
今夏に行われるパリオリンピックへの出場を目指して、3月22日にU-23日本代表はU-23マリ代表と親善試合を戦った。彼らの中にはA代表の選手たちに匹敵するポテンシャルを持つ者もいる。今回はA代表でもプレーしてもらいたいU-23日本代表選手を6人選出した。※成績は『transfermarkt』を参照。
DF:バングーナガンデ佳史扶 生年月日:2001年9月24日 所属クラブ:FC東京 2024リーグ戦成績:4試合1得点1アシスト 2023年3月のコロンビア代表戦でA代表デビューを果たしているバングーナガンデ佳史扶は将来性抜群の左サイドバックだ。 FC東京の育成組織出身のバングーナガンデはトップチーム昇格後の2022シーズンから頭角を現す。負傷により欠場する試合も少なくないが、スピードを活かした縦への突破とそこから繰り出すクロスを武器に定位置を掴んでいる。今季第4節のアビスパ福岡戦では前線へ駆け上がって豪快なゴールを決めた。また、課題とされていた守備面も改善しつつあり、攻守に優れたサイドバックへ成長中である。 非凡な攻撃センスを持ったバングーナガンデの持ち味はU-23マリ代表との一戦でも発揮されていた。果敢にドリブルを仕掛けて相手のファウルを誘い、強烈なミドルシュートで相手ゴールを脅かした。 今回のA代表では、本職がセンターバックの伊藤洋輝が左サイドバックを務めていた。伊藤は守備力の高い選手であるが、ビルドアップにおいては物足りなさを感じてしまう。異なる特徴を持つ本職のバングーナガンデがA代表に加われば、より多くのチャンスを左サイドから創出できるかもしれない。
MF:松木玖生 生年月日:2003年4月30日 所属クラブ:FC東京 2024リーグ戦成績:4試合0得点1アシスト U-23マリ代表戦に出場こそしなかったものの、弱冠20歳でFC東京のキャプテンに就任した松木玖生はゆくゆく日本代表を牽引していく可能性を持った大器である。 青森山田高校在学中から大きな注目を集めていた松木は、FC東京加入初年度の2022シーズンに高卒ルーキーながらいきなり開幕戦でスタメンデビューを果たす。それから現在に至るまでFC東京の主力であり続け、昨年11月にはAFC年間最優秀ユース選手賞を受賞、今やJリーグを代表する選手の1人となっている。 松木の魅力はテクニックもさることながら、優れたフィジカル能力や豊富な運動量にある。守備において高いボール奪取能力を発揮し、FC東京では果敢なプレスバックやインターセプトを仕掛けている。ボールキープ力も抜群で、相手の寄せをはじき返してボールを前進させることができる。 A代表はAFCアジアカップ2023からワールドカップ2次予選の北朝鮮代表戦に至るまで、球際に強くフィジカル能力の高いチームに苦しめられるシーンを多く見せてきた。そんな中で、中盤においてフィジカルで優位性を持つことのできる松木は、日本の弱みを解消する上で重要な存在となるかもしれない。