飛び級できる!? A代表に呼びたいU-23日本代表選手6人。将来有望の若武者たち
MF:藤田譲瑠チマ 生年月日:2002年2月16日 所属クラブ:シント=トロイデン(ベルギー) 23/24リーグ戦成績:20試合1得点1アシスト 苦しいチーム状況の中、藤田譲瑠チマはU-23マリ代表戦に途中交代で投入されて、少ないプレー時間でも見せ場を作ることができていた。横浜F・マリノス在籍時の2022年にEAFF E-1サッカー選手権でA代表デビューを飾った逸材は、この年代屈指のMFであることを改めて示した。 昨夏にマリノスからシント=トロイデンへ移籍した藤田は、当初は途中出場での起用が主だったものの、2024年になってからはスタメンの定位置を掴みつつある。運動量豊富な万能型MFである藤田は攻守においてチームの要となる存在だ。的確な予測で相手の攻撃を封じ、パスワークでも味方の攻撃の起点となる。 U-23マリ代表でもその魅力は発揮されていた。藤田はピッチのいたるところに顔を出し、守備時にはインターセプトで相手の攻撃の芽を摘み、巧みな配球や推進力のあるドリブル、ボールキープ力でも違いを見せていた。ポテンシャル抜群の藤田がA代表にも定着することができれば、中盤の選手層がさらに充実したものとなるだろう。
DF: 高井幸大 生年月日:2004年9月4日 所属クラブ:川崎フロンターレ 23/24リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト 川崎フロンターレ所属のDF高井幸大は今回のU-23日本代表メンバーの中で最年少の19歳であったが、落ち着いたプレーで存在感を示すことができていた。 川崎の育成組織出身の高井は17歳でトップチームとプロ契約をかわした逸材で、2023シーズンからJ1やAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の舞台でも起用されるようになる。192cmの長身で競り合いや空中戦で強さを発揮し、優れた足元の技術とパスセンスでビルドアップでも大きく貢献することができる。Jリーグ公式データによると1試合平均自陣パス数が63.5とリーグ3位の数字になっており、高井が起点となって配球を担っていることがうかがえる。 U-23マリ代表との一戦でも高井の持ち味は発揮されていた。相手の攻撃の芽を摘み、ボールをさばきながら効果的な縦パスを突き刺すシーンを見せた他、フィードでチャンスを創出した。恵まれたフィジカルと優れたビルドアップ能力をあわせ持った高井がこのまま成長を遂げれば、A代表でも稀有なタレントとなることができるだろう。