リバプール、2-2ドローでまたも勝ち点落とす!優勝戦線から完全に脱落 遠藤航は先発ながら後半34分で交代
◆プレミアリーグ第35節 ウエストハム2-2リバプール(27日、ロンドン・スタジアム) 日本代表主将・遠藤航が所属するリバプールはアウェーでウエストハムと対戦。水曜日に行われたエバートンとのマージーサイド・ダービーでベンチ・スタートとなった遠藤はこの試合で先発復帰。しかし後半32分にウエストハムが同点に追いつくと、2分後の同34分、日本代表主将は79分間のプレーでピッチを降りた。 前半、76%のポゼッションを支配したリバプールが1本のコーナーキックに泣いた。前半終了間際の43分、ウエストハムがショートコーナーからクドゥスの放ったクロスにボーエンがゴール前で頭を合わせて先制。前節0-2負けを喫したエバートン戦に続いてまたもセットプレーでやられた。 しかし後半、このままでは終われないリバプールが意地を見せる。同点ゴールを決めたのは2019-20年シーズン優勝メンバーの左SBロバートソン。ディアスのクロスにゴール前で左足をダイレクトに合わせ、試合を1-1の振り出しに戻した。 そして逆転弾が飛び出す。後半20分、コーナーキックからの流れからPA内右サイドにいたガクポが至近距離から強いクロスをゴール前に蹴り込む。これがウエストハムのDF陣に混乱を生み、最終的にGKアレオラのオウンゴールという形になって2-1の逆転に成功した。 ところが後半32分、押し上げたウェストハムにあっさり同点弾を食らった。右サイドからボーエンがピンポイントのクロスをゴール前に走り込んだFWアントニオに送り、ヘディングで押し込まれて2-2。リバプール・イレブンががっくりと肩を落とした。 遠藤はこの試合、本来の動きを取り戻し、ボールの競り合いで強さを見せ、チャンスに繋がる攻撃的なパスも何度も繰り出してはいたが、2-2の同点に追いつかれたクロップ監督は後半34分に日本代表主将に代えてウルグアイ代表FWヌニェスを投入。同時にエース・サラーもピッチに送り出し、決勝弾を狙ったが、無情にも3点目のゴールは奪えないまま試合終了のホイッスルがウェストハムの本拠地ロンドン・スタジアムに鳴り響いた。 リバプールはこのドローで勝ち点1を積み重ねたが、勝ち点は75止まりとなり順位は3位のまま。1試合消化が少ない77点首位アーセナルとの勝ち点差は2点差、2試合消化が少ない76点2位マンチェスターCとは勝ち点1差で、残り試合が3試合となった今、逆転優勝はほぼ絶望的となった。 ◆クロップ監督「(勝ち点1では十分ではないと思うか?と聞かれ)もちろん十分ではない。しかし10日間で4試合目という日程。今日が(過密日程で)最後の試合となったが、ボーイズ(選手)にとっては全く気の休まる間もない日程だった。この試合、前半は試合を完全に支配したが、1本のコーナーキックにやられてしまった。それに加えてうちのチャンスの逸し方も気に入らない。少しばかりあきらめが出てしまったようだ。優勝のことはもう考えていない。残り試合がわずかとなった今、彼ら(アーセナルとマンチェスターC)が2敗も3敗もすると思うか?私は思わない。残り試合を全勝すれば84点。これは悪くない数字だ。申し訳ないが今の私にこれ以上にいいニュースはない」
報知新聞社