「親亡き後を常に考え」心が休まる暇はない知的障害児の子育て 桜井奈々が一番悩んだ「普通のことが普通にできない」
「普通の子育てだってゴールないですよ」って言われちゃうんですけど、いや、普通の子育てのゴールはあると思うんです。普通に子育てしている人が思っている100倍くらい終わりがなくて。常に親は、親亡き後の子の生活を考えて生きてる感じです。 ── 美しく成長された娘さんの成人式前撮りのお写真も投稿されてましたね。 桜井さん:髪の毛を切る都合で、前撮りしてお祝いしました。というのも、働きに行くとなると当然ちゃんと朝も遅刻しないようにせねばと。娘はとにかく朝の身支度に時間がかかるので、髪を切って朝の準備に時間がかからないようにするために、就労するにあたって長い髪を切りました。日常を回すためにはいろいろな工夫をしていかないといけない。理論が通じないので「当たり前」が難しい娘にはやはりサポートが必要なんです。
PROFILE 桜井奈々さん さくらい・なな。ブロガー。1982年10月24日生まれ。東京都出身。18歳の知的障害のある自閉症の娘と6歳男児のママ。障害ある子供の子育てを通して親なき後のために1人でも多くの支援者、協力者が必要と感じAmebaでブログを開設し、日々の子育ての様子を発信中。Amebaでブログのフォロワー数は12万人。 取材・文/加藤文惠 写真提供/桜井奈々
加藤文惠