【意外】問題を1時間で解決するにはマイクロソフトのOneNoteを使え!
職場には「一生かかっても結論が出せない人」と「どんな難問でも1時間で結論が出せる人」がいる。一体、何が違うのだろう? 本連載では、ビジネスパーソンから経営者まで数多くの相談を受けている“悩み「解消」のスペシャリスト”、北の達人コーポレーション社長・木下勝寿氏が、悩まない人になるコツを紹介する。 いま「現実のビジネス現場において“根拠なきポジティブ”はただの現実逃避、“鋼のメンタル”とはただの鈍感人間。ビジネス現場での悩み解消法は『思考アルゴリズム』だ」と言い切る木下氏の最新刊『「悩まない人」の考え方 ── 1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30』が話題となっている。本稿では、「出来事、仕事、他者の悩みの9割を消し去るスーパー思考フォーマット」という本書から一部を抜粋・編集してお届けする。 【この記事の画像を見る】 ● 「課題への昇華」を“スケジュール化”せよ 経営者の私には、悩みのために割ける時間はない。 1秒たりとも人生の時間を無駄にせず、自分がやるべきことに集中したいからこそ、絶対に悩まないと決めているのだ。 本書で触れたように、どんな悩みもせいぜい1時間あれば十分だ。 できる限り、問題が発生した瞬間にこの思考アルゴリズムを“ピッ”と立ち上げ、まとまった時間を取ってガーッと考えてしまうのがいい。 そして、やるべきことが決まったら、佐藤くんのように“パッ”と実行に移す。ここでも大切なのは本書で紹介した「ピッパの法則」である。 もしそれができないなら、少なくともその場で「いつ考えるのか」を確定させるべきだ。 悩む人はこの「スケジュール確保」をサボッている。 「また明日以降に持ち越そう」「週明けに検討しよう」ではなく、「◯月◯日◯時~◯時、この1時間で考える!」と具体的に決め、いますぐスケジュール帳に書き込むべきだ。 ● 悩みたくないなら「書く」一択 まとまった時間に集中して検討するときには、頭の中だけであれこれ考えるのは禁物。必ず文字や図でアウトプットしていこう。 よほど頭がいい人なら、複数の物事を並行して脳のメモリ上に乗せられるのかもしれないが、ふつうの人はメモで「言語化=外部化」しないと、思考が堂々巡りを始める。 だからこそ、悩みを避けるなら「書く」一択である。 メモ書きのツールは、それぞれ自分に合うものを使えばいい。 私も以前は紙に書いていたが、いまは「Microsoft OneNote」を使っている。 自分の前提に気づいたり、それぞれの事柄の関係を確認したり、さまざまなアクションの優先順位を判断したりするうえでは、すべてを1ページ上で見渡せるようになっているのが望ましい。 紙はもちろん、WordやPowerPointもページのサイズに限界があるが、OneNoteは無限にページを広げていけるので、いくらでも自由に書き込める。 書いている範囲が広がりすぎても表示サイズを調整すれば俯瞰できるし、テキストボックスも自由に動かせるので、順序を変えたり、グルーピングしたりするときにも便利だ。 上の図が実際の私の使い方だ。 使ったことがない人は、OneNote上に思考を広げていく手応えをぜひ味わってみてほしい。 (本稿は『「悩まない人」の考え方──1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30』の一部を抜粋・編集したものです)
木下勝寿