【高校サッカー】専大北上5大会ぶり勝利ならず…DF成田大悟主将「全国のレベルの高さを痛感しました」
◆第103回全国高校サッカー選手権▽1回戦 高知2―0専大北上(29日、浦和駒場スタジアム) 専大北上(岩手)は高知(高知)に0-2で敗れた。 専大北上イレブンは最後までゴールを目指したがネットを揺らせずに、試合終了のホイッスルとともにガックリと肩を落とした。高校3年間で初めての全国大会を経験したDF成田大悟主将(3年)は「自分たちのサッカーをやらせてくれず、全国のレベルの高さを痛感しました」と悔し涙をこぼし、ピッチを去った。 前半12分、右ロングスローを一度はね返したが素早くこぼれ球を回収されると、グラウンダーのクロスから押し込まれて失点。「相手の出足がすごく速くて、自分たちが周りを見られなかったり、判断ミスがあった」。失点後は焦りもなくペースを握って押し込んだが、シュートがポストにも嫌われた。 チームは全国出場を決めた後、今大会に出場している帝京(東京B)や尚志(福島)など全国の強豪と練習試合を組み、堅守に磨きをかけていた。高知の縦に速い攻撃や、ロングボールやロングスローのセットプレーもスカウティングから対策を練っていた。だが小原昭弘監督は「準備はしてきましたけど、フィジカルの強さやセカンドボールも拾われて想像以上だった」と振り返った。 5大会ぶりの白星は挙げられなかったが、今試合では2年生6人が先発し、経験を積んだ。未来のある後輩たちに向けて成田は「県大会を勝ち上がるだけではなく、全国で戦えるチームをつくり上げてほしい」と後を託した。 (山崎 賢人)
報知新聞社