日本の街仕様に進化した本格ダウン!カナダグースの「ジャスパー パーカ」を大解剖
2016年には初の旗艦店をトロントとニューヨークに、2017年には日本初の旗艦店をオープンした。 こうして防寒ギアのメーカーから、カナダを代表するパフォーマンスラグジュアリーブランドへと 成長を遂げたのだ。 では、CANADA GOOSEが作るダウンジャケットは一体何が特別なのか?
素材から生産国まで。プレミアムダウンを構成する4つのエレメント
まずは表地に使われている「アークティック テック」から。 CANADA GOOSEが独自に開発した機能性ファブリックは、ポリエステルとコットンからなる生地の表面にテフロン加工が施されたもの。 テフロン加工とは、もともと金属やセラミックの表面を塗膜でコーティングする加工だけあって、アークティック テックは頑丈そのもので、強烈な風雨をはねのけ、暖かさも長時間キープする。
コットンが使われていることもあり、着続けるうちに摩擦によって色抜けが起こることも。だが、それは劣化ではなく、天然繊維ならではの経年変化であり、デニムやレザー製品のように味わいを増していく。
そして暖かさを大きく左右するのが、充填されているダウンのクオリティだ。 CANADA GOOSEが使用するのは、最高級ダックダウン。 通常、保温性はグースダウンのほうが上だとされているが、このブランドが使うダックダウンはモノが違う。 北極圏の厳しい寒さに対応できる羽毛を採用し、水質が綺麗な環境で育てられた水鳥のダウンを使用。そのためダックでも羽毛が大きく、グースに劣らないほどの保温性と高い品質を持ち合わせる。 30g(1オンス)あたりの保温性は合成断熱材のおよそ3倍もあり、ダウン30gあたりに含まれる羽毛繊維はおよそ200万本となっている。 CANADA GOOSEはモデルごとの用途や素材に合わせて、グースダウンとダックダウンをベストバランスで配合することで、最大限のパフォーマンスを引き出しているのだ。 “世界一暖かい”と言われるダウンウエアは、温度体感指数などによって5段階の耐寒基準が設定され、-30°C以下の極寒地でも着用できるモデルも展開されている。