「花の2区」は豪華メンバー…平林清澄・篠原倖太朗・黒田朝日の“3強エース対決”が箱根路で実現か
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)の区間エントリーが29日に行われた。当日変更のルールがあるためにまだ確定メンバーではないが、往路最長区間の「花の2区」はその名にふさわしく、各校のエースが集結した豪華メンバーとなりそうだ。 箱根駅伝2025 2区のエントリー選手
優勝争いの予想を引っ張る「3強」では、10月の出雲駅伝のアンカー勝負で競り合った国学院大の平林清澄(4年)、駒沢大の篠原倖太朗(4年)がエントリ―された。前回大会の2区区間賞、青山学院大・黒田朝日(3年)は補欠に回ったが、原晋監督が2区起用を公言していることから当日変更で出走する可能性が高く、エース対決が実現しそうだ。さらにハーフマラソンの日本学生記録保持者、リチャード・エティーリ(東京国際大2年)など留学生5人に、予選会日本人トップの吉田礼志(中央学院大4年)ら実力者もエントリーされた。
2区(23・1キロ)は鶴見中継所を出発して、13キロ付近から難所の権太坂を上り、最後の3キロでアップ、ダウン、アップしながら高低差40メートルを上る「戸塚の壁」と呼ばれる急坂が待ち受ける。
リチャード・エティーリに吉田礼志など…実力者がエントリー
選手たちはハーフマラソンよりも長い区間を走る。第101回大会エントリーリストにおける各選手のハーフマラソン公認最高記録を見ると、区間エントリーされた21人のうち、62分を切る選手が9人。
2月の香川丸亀国際ハーフマラソンで59分32秒の日本学生最高記録を出したエティーリを筆頭に、篠原倖太朗(1時間00分11秒)、予選会個人トップのシャドラック・キップケメイ(日本大2年、1時間00分16秒)、吉田礼志(1時間00分31秒)、ジェームス・ムトゥク(山梨学院大3年、1時間00分46秒)と続く。
23年世界ユニバーシティー大会のハーフマラソン4位で、3度目の2区にエントリーされた吉田は、前回は区間14位に終わっており、「区間賞を取って勢いづけたい」と雪辱を誓う。山梨学院大は、もう一人の留学生で、前回2区9位のブライアン・キビエゴ(2年)が補欠に回った。