“壁のようなビル”の計画から変更…着工が見送られていた名古屋駅一帯の再開発計画が前進 2027年度着工を検討 南北全長で約400mの複合ビル
名古屋鉄道など4社が検討している名古屋駅一帯の再開発で、名鉄百貨店から日本生命笹島ビルまでの広範囲にわたる計画が、前に進みだしていることがわかりました。 【動画を見る】“壁のようなビル”の計画から変更…着工が見送られていた名古屋駅一帯の再開発計画が前進 2027年度着工を検討 南北全長で約400mの複合ビルか
■当時の計画は「壁のような巨大ビル」
計画が初めて公表されたのは2017年3月です。当時の完成予想図では、高さ180メートル、南北400メートルに壁のようにそびえ立つ巨大な1つのビルが描かれていました。
2027年開業を目指していたリニア中央新幹線をにらみ、着工は2022年度とする予定でしたが、新型コロナの感染拡大による事業環境の悪化などを受け、当面の着工見送りと計画の再検討を余儀なくされていました。 名古屋鉄道の高崎裕樹社長(2021年): 「2030年ごろには何らかのことを、われわれとしてもできるように」
■新たな計画明らかに…開業は2030年代半ば予定
紆余曲折を経て11月28日、新たな計画が明らかになりました。 関係者によると、名鉄百貨店など6つのビルについて2026年度から解体をはじめ、2027年度に新しいビルを着工するスケジュールが検討されているといいます。
具体的なビルの形などは明らかにされていませんが、およそ400メートルにわたる複合ビルにホテルや商業施設などが入るとみられています。ビル自体の開業は2030年代の半ばとなる見通しです。
街の人: 「やっとという感じがする。うれしくてしょうがないね。できれば途中で挫折しないように願う」 別の人: 「ファミリーで来られるようなところができたらいいなと。(名古屋は)観光はあまりないかもしれないけど、食べる物はおいしいと思うので、その辺で盛り上げていってくれたらなと」
■シンボル「ナナちゃん人形」はどうなる…?
名古屋駅のシンボル・ナナちゃん人形は、様々な衣装で人々を楽しませながらこの街を見守ってきました。
ドラゴンズのユニホームや鏡餅など、1年に着替える数は40着以上で、誕生から51年間でおよそ650着もの衣装を披露しました。名古屋駅の楽しい思い出の一つに刻まれています。 再開発では、ナナちゃんも、どんな形に生まれ変わるか期待も高まります。