【日本ハム】松本剛「ベスト9選ばれるような選手に」全員が個の力上げ王者ソフトバンク超える
チーム全員でベストナインを取りにいく。日本野球機構(NPB)が25日、ベストナインを発表し、日本ハムはフランミル・レイエス外野手(29)1人にとどまった。前回優勝した16年は5部門で受賞するなどリーグ制覇へのバロメーター。選手会長の松本剛外野手(31)は、自身3年ぶりの受賞も含め、全ポジションでのレベルアップが優勝には不可欠と呼びかけた。 ◇ ◇ ◇ それぞれがレベルを上げ、王者ソフトバンクを超える。9年ぶりリーグ制覇と日本一に向け、松本剛は自身のベストナイン再受賞を含め、全ポジションでリーグトップの活躍をすることこそが、チーム力アップには欠かせないと感じている。 松本剛 ベストナインに選ばれるのは、年間通してリーグの中で一番優れた10人(DH含む)。1人でも2人でも増えれば、個々の能力が上がったっていうのを、周りが評価してくれたことになる。僕含めて、そこに選ばれるような選手に、もう1度なりたい。 今季はドラフト同期のソフトバンク近藤が3年ぶりに受賞。22年に首位打者、ベストナインを同時に初受賞した自らも負けじと結果を出し、チームの優勝だけでなく、個人タイトルも、見据える。 王者との差は試合でも痛感させられた。CSファイナルステージは、1勝も挙げられず3連敗で終戦。ベストナインも当然ソフトバンクから最多6人が選出。日本ハムは2位と躍進も、4年連続で1人にとどまった。「自分もふがいなかった。ベストナインだけじゃないと思いますけど、ソフトバンクさんとの差を見て思うのは、やっぱり個々の能力の違いはあると思う」。来季は全員で個の力を上げ、雪辱の25年につなげる。 前回リーグ制覇し日本一となった16年は、投手とDHの2部門で受賞した大谷に加え、一塁中田、三塁レアード、外野の西川と5部門で受賞。今季は伊藤が最多勝、勝率の2冠、河野が最優秀中継ぎと投手部門で3タイトルをつかむも、野手はレイエスのベストナインのみ。打の爆発力も備え、王座をたぐり寄せる。【永野高輔】