じつは「もっともらしい正論」を語る人ほど《情報弱者》の可能性が判明…!彼らに共通する《脳のバグ》の正体
人間は自分の頭の中にない情報、例えばUFO(地球外生物による宇宙船)のように常識から大きく逸脱した情報が入ってくると不安になってしまう。そこで、UFOの存在自体を全否定してしまうのだ。 【写真】脳トレをしても「老化が進む人」の残念な習慣 人間の脳には大きな欠陥がいくつかある。その1つが<じつは「ウソに騙されやすい人」には、残念な共通点があった…!頭のいい人がやっている「情報に惑わされない」凄い回避法>でお伝えした、「自分の頭の中にある情報から判断する」というものだ。 そういった脳からは、たとえばUFOの存在は全否定されることになる。 また「本能を抑えて利己的になる」という欠点もある。大脳新皮質の発達で本能を上回ったために「自分よがり」になってしまったのだ。それが夫婦の不和や親子間の諍(いさか)いを生んでいる、と工学博士の武田邦彦氏は言う。
これまでの常識が、すべて正しいとは限らない
しかし、世の中に自分の頭の中にない情報というのはいくらでもあります。例えばUFOもそうです。 多くの人は「UFOを見た」と聞いたときに、自分の頭の中にある情報で「UFOの駆動は何だろう? ジェットエンジン? ロケットエンジン?」などと考え、「UFOなどつくれるわけがない」と判断しがちです。 人間はUFOのように自分の頭の中にない情報(とくに、常識から大きく逸脱した情報)が入ってくると不安になるので、UFOの存在自体を全否定するのです。 ちなみに私は、自分の頭の中にある情報、常識とされている情報以外のものが世の中にはたくさんあるということを理解しているので、UFOの駆動についても「自分の知らない動力があるのかもしれない」と思うだけです。 また、「光より速いものはないのだから、何億光年の彼方からUFOが地球に来るはずがない」と反論する人もいるでしょう。「光より速いものはない」ということが自分の頭に入っているからUFOを認められないのです。しかし、「光より速いものはない」と決まっているわけではありません。 確かに、アインシュタインの一般相対性理論では、光より速いものは存在しないとしています。ですが、現代の量子力学から、量子もつれの伝達速度が光より速いという概念が出てきました。 そして、宇宙の膨張速度も光より速いと観測されています。これまで常識とされていたことが100%正しいわけではないのです。 誤解してほしくないのは、私はUFOの存在を完全に認めているわけではなく、その可能性を全否定しないだけです。